受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

「中学受験」

『反省と誠意』×『開成中2022年算数』×『面白さと発想の転換』

前回「令和の虎」の話を書かせて頂きました。 それから約1日。 関わっていた社長さん達がそれぞれ対応をしてました。 人によって対応は全く違っていて、 どの対応が正しいのかはすぐには分かりませんが、 大事なのはその場での形だけの謝罪ではなく実際の誠…

『中学受験志望校合格』×『併願校の選び方と戦略』×『偏差値と行きたい学校』

こんばんは。 前回予告させて頂きました通り、 今回は中学受験の併願パターンについて書いていきます。 今年の受験を見ていても改めて思ったけれども、 中学受験において「どういう受け方」をするのかはとても大切です。 当たり前と言えば当たり前のこと。 …

『中学受験合格』×『塾講師の喪失感』×『後悔と感謝』

中学入試がひとまず落ち着きを見せました。 今年の動向や倍率等の話はまた別記事にとっておきます。 今回は自身の思いの吐露を。 まず自身の見ていた子どもたちがこのコロナ禍で無事に受験を終えられたことは、 とても幸せなことだと思います。 半年くらい休…

『塾講師の本音』×『中学受験合格』×『先導と併走』

前回「塾講師の年末年始」を書かせていただいてから早20日弱。 中学受験では埼玉・千葉入試がある程度収束し、 高校受験では都立や私立の推薦入試が行われ、 大学受験では共通テストが終わり、一般入試も始まりました。 本当にあっという間に過ぎていった時…

「首都圏模試と中学受験」×「模試の活用法と塾選び」×「偏差値10アップ」

早いもので新しい年度の最初の月が終了。 コロナ禍は続いており、 学校等はギリギリ休校になっていないものの、 去年同様、緊急事態宣言下でのGWを迎えることに。 本当にこの一年何をやっていたのだろう? 人数だけ見れば去年は100人超えて驚いていたのに、 …

「仕方ない」×「中学受験と成績のあげ方」×「ドラゴン桜」

今日の子どもとのやり取りの中の気になった場面。 「何でこの問題間違えたの?」 「問題を見間違っちゃって」 「ちゃんと解く時間とってるよね?」 「仕方ないじゃん」 とまぁ本当によくある光景だと思う。 だけどこの言葉を見逃している塾の先生はいないだ…

「1周年感謝」×「中学受験」×「志望校をいつまでに決めるか」

中々記事の更新が出来ず、気がついたら10日。 そんな中で、このブログを書き始めてからちょうど1年。 前回の記事でも書かせて頂いた通り、読んでくださっている皆様の力が大きいです。 本当にありがとうございます。 ただ、書いてきた記事の数が131。 最近…

「成績を伸ばす塾」×「体験授業と見る視点」×「塾選びと感謝」

本日はお礼から。 2記事くらい前の話ですが、お陰様で区切りの60000PVを達成。 更新が中々出来ていなかった中なので感謝しかない。 本当に「誰かに見てもらえている」というのは、 とても勇気をもらえるし、モチベーションにもなるのだと実感する。 これは子…

「塾の合格実績の罠」×「正しい見方と広告の見せ方」×「塾選びと自分ごと」

「数字」を正しく見るというのはとても難しい。 受験合格実績が出る時期によく言われることの1つに、 「各塾の合格者数を足しても、学校側の合格者数と合わない」 という話がある。 単純な話で、いくつかの塾に所属していた場合、 どちらの合格実績としても…

「中学受験実績と塾選び」×「SAPIXとエルカミノ」×「先入観と提案」

「新しい学年」が始まってから2週間目。 宿題の提出やら小テストやらが始まり、 少しずつ「新しい学年」でのペースや雰囲気が出来上がってくる。 先生側からすると1回目の授業では掴みきれなかった、 それぞれの生徒の様子が見えてくる。 授業中に積極的に…

「中学受験2021総括」×「コロナ禍と塾の先生」×「合格と受験の意味」

前回の更新から大分時間が経ち、 受験会場におけるコロナでのクラスターなどもなく、 無事に中学入試のメインシーズンを終えたように思う。 もちろんまだ追試験だったり、一部募集はしていたりする。 だけどまぁ各塾はすでに合格実績を出し始めているし、 も…

「中学受験と気持ちの持ち方」×「合格と不合格」×「伝えたい言葉」

いよいよ中学受験の東京・神奈川入試は明日が本番。 コロナ禍の中で本当に大変だった一年。 それも明日からの5日間の入試でほとんどの結果が出る。 受験には「合格」「不合格」のどちらかしかない。 どんなに頑張ってきていても、 どれだけのことを犠牲にし…

「合格のためにできること」×「全落ちと中学受験」×「抑え校と保護者」

コロナ禍の中学受験。 関西は既に結果が決まり、 埼玉・千葉受験も1月入試は終わり、一部の入試が残るのみ。 そして、いよいよ3日後から東京・神奈川入試本番が始まる。 ここまで来れば、 難しい問題を解く練習をしたり、新しく知識を入れたりするよりも、 …

「渋谷幕張中2021入試結果」×「無事合格」×「その先」

千葉最難関の「渋谷幕張中」 今年度は1758人の志願者の中で683人合格。倍率は2.4倍。 過去5年間の推移を見てみると、 2021年 :1758人→683人合格 2.4倍 2020年:2058人→630人合格 3.3倍 2019年 :2012人→751人合格 2.7倍 2018年 :2004人→711人合格 2.8倍 …

「中学受験第一志望合格は3割」×「保護者の持つべき姿勢」×「塾の先生の立ち位置」

中学入試は埼玉入試のメインが終わり、 学校によって差はあるものの、 正直昨年と思っていたほど大きくは変わらない人数での受験となった印象。 栄東中などは昨年より人数は減ったものの10000人以上の応募者。 冷静に考えたら受験料だけでも、2億円前後って…

「受験生が伸びる時期」×「覚醒と条件」×「本気と演出」

「受験生は受験当日まで伸びる」 僕自身が大切にし、子ども達にも話している言葉。 もちろん真実だと僕は思う。 実際に受験前後で化ける生徒は多くいる。 最たる例が「受験合格」だ。 一つの学校で合格し、その勢いに乗って、 自分の偏差値以上の学校にも合…

「2月の勝者10巻②」×「塾講師のやりがいと中学受験」×「模試の判定と合格」

先日に引き続き『2月の勝者』10巻。 前回は保護者会と個別指導で思う部分を書かせていただいたので、 今回は第3話目から。 最初に出てきた灘の類題的な問題。 これは最上位クラスでなくても独りで解けないとダメなやつだから問題は微妙…。 ただ子どもの意見…

「2月の勝者10巻」×「保護者会とメンタル」×「個別指導と中学受験」

『2月の勝者』の第10巻がいよいよ発売されましたね。 コミックス派の自分にとって、 毎回新しい巻が出るのはとても楽しみ。 もちろん全部が全部その通りではないけど、 「現実」にとても近く共感できる部分が多い。 今回のコミックス裏の赤字。 「ついに、2…

「神奈川受験塾と群雄割拠」×「川崎駅前から考える塾選び」×「大手or個人塾のススメ」

コロナ禍の一年。 栄光ゼミナールの大量閉校、川崎予備校の廃業、 湘南ゼミナール買収、先日の臨海セミナーへの告発もあり、 神奈川の受験塾は大きな変化の渦の中にあると思う。 川崎予備校がなくなった川崎駅前。 ジーニアス川崎校が9月に開校。 来年2月に…

「1月受験の仕方」×「コロナ禍での中学受験」×「塾の提案」

コロナ禍での1月受験まで残す所あと少し。 首都圏で考えると、 10日頃から始まる埼玉と20日頃から始まる千葉は実際に通える範囲。 第一志望ではなくとも、通いたいと思える学校がたくさんあると思う。 東京受験ができる学校で考えれば、 海陽や西大和、早稲…

「伸びる子の特徴」×「素直さと好奇心と勉強体力」×「本気の覚悟と言い訳」

入試も近付く中で、 「伸びる子」と「伸び悩んでいる子」の差が大きくなる。 2〜3年間という長い時間を費やしてきて、 自分のやりたいことも我慢してきて、 とても多くの「代償」を払いながら、 「一生懸命」なんて言葉ではとても足りないくらいに、 一人…

「中学受験と塾選び」×「自信と感情と大きな希望」×「距離感と信頼関係」

いよいよ12月。 中学受験界でも帰国枠入試や推薦入試が始まり、 コロナ禍でもいよいよ動き出した。 紆余曲折はあったにせよ、 これからの見通しが立っているとは言い難い状況であるにせよ、 受験シーズンを無事に迎えられたことは良かった。 今年は本当に保…

「四谷大塚の新たな兵器?」×「中学受験と志望校対策」×「AIと感情と大手」

数日前のニュースになるが、目を引いたものがあった。 「ナガセ・四谷大塚が『志望校別単元ジャンル演習』を新たに開発」 ということで。 AIを活用し、個人別の学力の状況に応じて、 その生徒が志望校入試において得点力を最大化できる個人別の演習プログラ…

「SAPIX白金台校開校」×「コロナと塾選びと淘汰」×「3手先と差別化」

「SAPIX白金台校」が11月16日に開校ということで、 いよいよ1週間前を迎えました。 募集しているのは新3年生〜新5年生のため、 来年度の受験生はいないことになる。 この辺りの中途半端に新6年生を募集をしない感じは好感が持てる気がする。 受験勉強を…

「子どもに言ってはいけないNGワード」×「悪循環と悲劇」×「可能性と未来」

やる気を持って勉強している子どもに対して、 「言ってはいけないNGワード」という再アップされたベネッセの記事。 具体的に載っていたセリフは次の5つ。 「早く勉強しなさい。」 「〇〇さんはもっと頑張っている。」 「やって当たり前。」 「だから言った…

「中学受験の迷信」×「偏差値といい学校」×「第一志望合格とマルチエンディング」

前回の「中学受験の迷信」の話の続き。 記事にあった残る迷信は2つ。 ●偏差値が高い学校がいい学校だ。 これに関しては本当に違っていると思う。 もちろん偏差値が高い方が知名度は高いし、 「その学校に通っているだけ」で周りからすごいと思われることも…

「中学受験の迷信」×「成功の秘訣」×「時間と管理とやる気」

今日は「受験直前期の親が陥る迷信」という記事から。 これはなかなか面白い記事。 現場で見てる現実と色々照らし合わせてみたい。 ●合格の可能性が勉強の「時間」と「量」に比例する。 これはいきなり厳しい話。 まぁそう思いたい気持ちはすごくわかるし、 …

「中学受験と塾の面談」×「見るべきものと聞くべきこと」×「信頼と利益」

10月も中旬になってきたこの季節。 塾にもよると思いますが、保護者会や面談の時期。 6年生にとっては模試や過去問の結果等を元にして、 「志望校」に向けての少しピリついた面談。 もちろんそれだけ「本気である」ことの証明でもある。 夏の成果が出ている…

「中学受験」×「テストの点とクラス分け」×「ゴールと本質」

今日は自戒の意味も込めて。 受験塾に通っていると、 「クラス分け」というものが大抵の場合存在する。 毎月のテストなどの結果を元にしてのクラス分け。 クラス分けの仕方は色々あって、 1回のテストで決まる場合もあれば、 何回かのテストの平均で決まる場…

「過去問を始める時期」×「過去問のメリット」×「上位生と下位生」

10月も2週目が終了。 時間が過ぎていくのは本当に早いなぁと思う。 中学受験まで残り110日弱。 そろそろ過去問を使い始める人が増えてきているはず。 もちろん塾によってはまだやらない方がいいと言うところもあるし、 8月下旬くらいから始める塾もある。 …