受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

教材選びのもう一つの視点×モデルケース

昨日お話しさせていただいた「教材」

結局のところ、

目的を明確にすることが最も大事だと書かせていただきました。

 

もう一つ、自分の中で大事にして欲しいことがあります。

それはできる限り自分で本屋さんに行って「見て」決めることです。

「自分の信頼している先生から教えられた教材だから絶対に大丈夫」

ということはおそらくありません。

単純にその先生が知っている教材の幅が狭いだけかもしれません。

偏差値だけ見て言っているだけかもしれません。

現状を踏まえずにいいと言われている問題集を言っているだけかもしれません。

 

もちろん全く的外れのことを言う先生ばかりではないので、

信頼関係によってはそのまま購入でも良いのかもしれませんが…

 

それでもできるだけ自分で見て決めた方が良いと思います。

だって自分がこれから長く使って解く問題集ですよ。

中身も何も見ずに判断するって言うのは、

かなり勇気が必要だと思います。

レストランだってサンプル置いてたり、写真があったりして、

「見て」決める方が、安心できるし絶対良いでしょ。

それと一緒です。

だから話を聞いた上で、実際に「見る」ことはとても大事です。

 

今日は一つのモデルケースもご紹介。

中学受験の算数で何をやったらいいか迷った場合のご紹介です。

対象は中堅前後の学校を目指す生徒、

あるいは首都圏模試で偏差値60前後を目指す生徒あたりのボリューム層です。

人それぞれでやるべき教材の微調整は必要ですが、

その層の中で一般的な教材を紹介したいと思います。

 

まず、自分が算数どのくらいできるのかをしっかり理解します。

 

その上で最初にやった方が良いのは

「ベストチェック」です。

これは基本がバッチリ抑えられる上、問題数も少なく、確認にも役立ちます。

困ったらまずはここからスタート、

そしてこれだけ完璧にしていれば首都圏模試で50を超えるのは難しくないです。

同時にその辺りの中学までならこれだけでも対応できます。

難点は解説の薄さ…

間違った解き方にならないよう注意が必要です。

答えだけ分かっても入試では役立ちません。

ちゃんと理解できるまで受験算数わかる人に聞くべきです。

同時に使いやすいのは「算数の基本問題」ですかね。

 

これと並行で進めたいのが「下剋上算数(上)」です。

1回分が10問なっており、各学校の大問1・2の対策にもなり、

バランスよく出題もされているので、

本当によくできた教材です。

これがマスターできれば、首都圏模試で60を目指せます。

下巻まで手を出すのは上位校を狙う方だけでOKです。

使い方のコツは1回で頑張ろうとしないこと。

繰り返す中で身につけば良いのです。

きちんと直していくことができれば算数を武器にできます。

問題数を減らしたい方は「算数の達人」でも代用はできるかもです。

 

そしてもう一歩頑張りたいとなった時には、

「プラスワン問題集」がオススメです。

ここまでくれば首都圏模試で65以上が見えてきます。

後ろの方のテーマ別までやらなくても十分です。

必要なのは最初の方の単元別の問題です。

少し難しい問題まで含まれているのでこれができると大きな自信になります。

ベストチェックが完璧になった方は是非。

もう一歩レベル上げたい場合には「ステップアップ問題集」もオススメです。

 

以上の3冊をしっかりやれば、算数の基本は大丈夫です。

むしろ他はいらないかも…

偏差値65以上取れるようになったら、大きな自信にもなります。

そうしたら今度は他の問題集にも手を出していけば良いと思います。

 

そうやって良い循環が生まれると良いですね。

長くなってしまいましたが、今後もサンプル色々書いていきたいと思います。

ありがとうございました。