受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

「9月入学」×「塾を判断する”軸”」

なんとなく人が動き始めた5月2週。

学校もちゃんと始まらないままで塾の対応はなかなか難しいですね。

9月入学も言われてますが、

コロナのせいで9月入学に切り替えるのは話が違うかなと思います。

この先また別の感染症などで今回のように2〜3ヶ月自粛などになったら、

その度に遅れていくことを容認することにもなりかねません。

 

それぞれのメリット・デメリットは色んなところでまとめられていますが、

本当に9月入学にするなら、

ちゃんとした意図を持って、早く示して欲しいですね。

3月からこれだけの時間があって、何をしていたのかと疑問に思います。

 

 

受験生としてやっておくべきことは、

入試時期がずれても、最低限必要な知識には大きく変化しないはずなので、

特別なことをするよりも、

例年通りのやるべきことをやっていくことだと思います。

苦手なところがなくなるまで繰り返せばいいし、

受験学年なら夏までに必要な内容をやりきって、

夏の間に全単元の復習、夏〜秋以降に過去問に入れるよう、

準備をしていくことが大切です。

 

今年は「夏期講習」がまともに出来なくなりそうな分、

前倒しにしないと…と急ぎたくなる気持ちもありますが、

一つ一つしっかり身につけ、

夏の復習を効率よくやっていけば十分だと思います。

 

だから塾としてやるべきことは、

保護者や生徒の不安や焦りをきちんと受け止めた上で、

その不安や焦りを取り除けるようなフォローをしていくこと、

例年の「夏期講習」はないものとして、

その上で受験ができるようカリキュラムの設定を構築すること、

をひとまず軸にして考えるべきことなのではないかなと思います。

 

企業としての存続が必要なので利益は必要ですが、

営利主義になって目先だけを追いかけ、

とりあえずの講座を提供して現状を乗り切ろうとしたり、

生徒・保護者目線をなくしたりしないようにしていきたいところです。

 

地域によって緊急事態宣言が解除されていくところも出るので、

塾の再開もまちまちになります。

そうすると同じ学年でも塾を使えた人とそうでない人が出てくるので、

大学受験を中心に不公平感というか不安感は強まると思います。

 

個人的には、こういう時だからこそ、

勉強面だけでなく、色んな話を生徒や保護者としていけたらと思います。

事務的な電話をしても生徒や保護者には伝わるし、

生徒や保護者も今はストレスが溜まっているので良い方向には話が進みません。

 

今だからこそ保護者と一緒に受験を考えていくことが

改めて大事だと思います。

まとまっていませんが、ありがとうございました。