受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

栄光閉校×どこへ転塾すべき?×塾側の本音

先日の栄光ゼミナール大量閉校の影響はやはり大きいようです。

市進などはこれを機に転塾キャンペーンを行い、

栄光からの流入を狙っているようです。

閉校になっていない校舎でも先生の異動であったり、

体制の変更だったり、自分の校舎もなくなるかも?と思ったりで、

転塾を考える保護者は増えていきそうです。

 

「じゃあどこに?」

 

というのが今日の話です。

栄光ゼミナールで使っている教材は「中学受験新演習」

難しくもないし簡単でもない教材で、

エデュケーショナルネットワークが作成しています。

また、栄光の立ち位置を見ると、

そこまで厳しくもなく、面倒見が悪いわけでもなく、

人数が少ないわけでもなく、先生のレベルが低いわけでもなく、

よく言えば割とバランスが良い塾です。

実績もそこそこです。

 

他の塾の一部をざっくり。

オリジナルテキストや授業はしっかりしており、実績も良いが、

ペースが早く、上の方のクラスにいないと意味がないSAPIX

人数が多く、テキストやテストもしっかりしていて、楽しいと通う子も多いが、

時間数や内容に対しての実績が弱いとされ、先生のレベル差も大きい日能研

上のクラスの面倒見は良いが、課題が多い軍隊式の早稲アカ。

のんびりした雰囲気だが、中学受験の実績は微妙な臨海セミナー。

公立中高一貫校で台頭したが、その割に合格人数今一つなena。

一人ひとりのカリキュラムを考えてくれるがお値段以上ではないTOMAS。

市進・四谷大塚浜学園・馬淵・希・明光・東京個別・・・

 

…とまぁ他の塾の特徴を書いていったらきりがないですね。

 

ちなみに自分は個別を回していたことがあるので、

その経験から一言いうと、個別は「塾の看板」よりも「責任者の能力」のがずっと大事です。

個別って色んな学年の方が来るんです。

小4〜高3までMAX 100人弱の規模を一人で管理していました。

中には私立生の補助はもちろん、

中学受験・高校受験・大学受験生の生徒がいました。

偏差値もばらばら。

上は開成・筑駒から下は偏差値30くらいの学校まで。

その中で対応をしていかないといけないので、

僕の能力によって大きく子どもたちの人生が変わってしまう可能性があります。

 

それだけの覚悟を追った中で、

開成や筑駒といった最上位校にも合格させられたし、

慶應や頌栄といったような上位校にも無事合格させられた。

都立高校で言えば竹早高校

大学で言えば慶應理科大、MARCHレベルに無事合格。

悔いもあるけれど本当によく頑張ってくれたなと思う。

 

でも同じ塾であっても、

新しく個別を担当になる先生は、

適性が大学受験だとしたら、

中学受験も高校受験もよく分かっていないかもしれません。

 

塾ってそういうことが起きるんです。

特に集団と個別が両方ある塾。

本当に「責任者の能力」をきちんと見極めないと、

適切な時に適切な指導・カリキュラムを立ててもらえない事態が発生します。

できる先生なのかは、提案の仕方を見ていればなんとなく分かります。

 

長くなってしまったので元に戻して結論。

栄光からの転塾で一番良いのは、

(出来れば)新演習使っている地元の受験塾だと思います。

テキストも変わらず、一人ひとりを大切にしてくれる雰囲気も強く、

さらに地元の受験塾は、元大手の先生が独立して経営していることも多いので、

今まで以上に伸びる可能性が大きいです。

中途半端な中堅よりもその方が良い出会いはあったりします。

それか大手にチャレンジするか。

 

もちろん体験に行くべきだと思います。

体験の時なんか基本的にいいことしか言いません。

だから「真摯に」話しているかどうかをちゃんと見て欲しいなと思います。

ありがとうございました。