受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

「自習のやり方」×「先生の大切さ」×「塾の売り」

今日は成績アップのための方法を。

 

最近小学生の自習を見ていると、

ようやく少し変化が出てきたように思う。

 

最初は質問の仕方が「これ合ってる?」「これどう書くの?」と、

自分で答えを見ればわかるようなものばかりだった。

もちろん、甘えの部分はあるにしても

先生との関係作りだったり、

まずは質問する癖をつけるためだったり、

悪い部分ばかりではないのは間違いない。

ただまぁ正直先生が入って自習している意味は薄かった。

 

それが最近は、

「何でこうなるの?」とか「ここまではやったのだけど」とか、

「これはわかったけど他の問題も欲しい」とか、

考えた上での質問、あるいは提案型の質問に少しずつ変わってきた。

結局のところ大事なのはここなのかなと思う。

先生は「利用」するものだし、

そのために何よりも大切なのは自分で考えることだと思う。

そういう質問や姿勢が増えていれば成績は自然とついてくる。

出来ない生徒はいつまでも答えだけを聞こうとするか、聞かないかの二択。

これは毎年見ていて思う。

 

 

どうやったらそういう生徒に育っていくのか。

僕自身がずっと意識していることは

 

「全部教えないこと」

「教え込むでなく、一緒に考えること」

「きちんと叱り、褒めること」

 

まず。

全部教えると、子どもにとってはその場ではわかった気になる。

だけど身につかない。

だって聞いてそれを描いただけだから当然。

自分で復習をしない限りは身につくはずもない。

だから「遊び」の部分とでも言えばいいのか、子どもが考える余地を残すようにする。

答えまで教えず途中までしか言わないとかヒントだけとか、

あるいはその場では何もかかせず、自分でまとめさせるとか。

科目や難度、その子の現状など合わせて色々対応を変える。

これが上手くいけば、考えてから質問に来るようになる。

 

次に。

先生はつい「教え込む」ことをしてしまう。

分かるまで何度でも。

ただ子どもにとっては同じ説明を何度言われても分からないものは分からない。

段々とシャットダウンをしていってしまう。

そうしたらもうどんな言葉も届かなくなる。

だから上から目線で教えるのではなくて、

横で手を繋いで歩いてあげる感じ、あるいは自転車の後ろを持ってあげる感覚、

そんなイメージで「一緒に考える」

これが上手くいけば、子どもの表情に変化が現れる。

 

そして最後。

同じような質問を何度もしたり、集中力を欠いていたりする場合には、

きちんと叱る。

そこを生徒に嫌われたくないからとか叱るの嫌だからとか、

そういう理由でなぁなぁにしてしまうと、

間違いなく子どものためにはならないし、本気で伝え続ければちゃんと伝わる。

逆に質問の質が変わってきたり、頑張りが見えたりした時には、

きちんと褒める。

なんだかんだ褒められて嫌な子どもはいないと思う。

これが上手くいけば、子どもとの信頼関係が結べて自分の話が通る。

 

「自習」が上手く使えるようになると成績は伸びる。

だから自習に入る先生の役割はとても大きい。

個性もきちんと意識して、

一人ひとりに合わせて自習を見れる先生が増えればと思う。

ただ人数が多ければ多いほど目は行き届かなくなり、

やっぱり「ひいき」のようなものも出始めてしまう。

だから自習を売りにするなら、1人に20人でもだいぶ限界。

それ以上になるともう一人ひとりは見ていない。

慣れていたり、相当レベル高い人は別だけど。

よく考えた塾選びをして欲しいと思う。

 

僕も頑張ろう。

ありがとうございました。