「過去問の現状」×「点数と対応」×「川崎予備校とその後」
夏期講習が終わって2週間。
志望校の「過去問」に手を出し始める時期。
もちろん人にもよると思うので、焦る必要は全くない。
過去問の使い方や意味などについてはずっと話してきたが、
あくまで机上の空論だったので、
実際に今年の子たちの様子をご紹介。
一番調子の良い生徒は、
男子御三家の一つ「麻布」で合格最低点を超えた。
点数的にはバランスよく取れた感じだが、
正直この時期に第一志望で合格点を出せるのは本当にすごいし、驚きだった。
本人の喜びはもちろんのこと、
今までの勉強の方針があっていたとこちらも安心できる。
3月に偏差値45もなかった生徒ということを考えたらよく伸びた。
ちなみに「麻布」は合格最低点は意外に低い。
国・算60点/社・理40点の計200点のうち、60%取れれば大体合格で、
年によっては50%ちょっとで合格できるようになっている。
ただ問題の難易度は高いし、記述がかなり多く力がないと点は取れない。
逆に知識はそこまで必要ない。
もちろん最低限の知識は必要な上で、文章からよく考えればちゃんと解ける。
本当によくできた問題。
普段からちゃんと考える癖をつけさせているかどうかで分かれる。
逆に調子が悪い生徒は、
第一志望よりも偏差値が10以上低いところをやっているはずなのに、
合格最低点まで100点以上足りていない。
原因を探るのは難しいが、
100点以上足りていないなら大体の場合は、
算数の計算と一行題ができてない。
まずそこを直すべき。
後は国語の読解の仕方を変えたり、
社会・理科は基本の覚え直し(メモリーチェックレベル)が必要となる。
この辺りができたら後はメンタル。
「本気」で解かせないといけないし、
現状がピンチであることをちゃんと伝えないといけない。
泣くくらい悔しがらせないといけない。
その涙がいつか力に変わる。
ただ今の時期での「−100点」はやり方を間違えなければ、挽回できるから問題ない。
悲観するだけ時間の無駄だし、
別に志望校を下げる必要もない。
「ちゃんと受け止める」
これができるかどうかが分かれ目になると思う。
とまぁこんな感じで、
同じように授業をしてきても「過去問」を各々にやらせてみると、
いろんなパターンに出会える。
去年のやり方で上手くいったから今年も上手くいくかはわからないし、
その子どもごとに合ったやり方を模索することが必要だと思う。
一人ひとりをちゃんとみることの大切さが改めて実感できる。
大手だと偏差値通りにしか合格できないけど、
個人塾のようなところだと偏差値の逆転ができるのは、
こういうところに理由がある。
2月1日まであと140日。
無駄のないように少しでも効率よく頑張らせていきたい。
例え憎まれ役をしてでも、
受験後に一緒に笑えるよう、ぶつかっていく覚悟を持とう。
そういえば「川崎予備校」が8月末に廃業し、
早稲アカに基本的に委託をしたはずだったが、
そこで働いていた先生が「ジーニアス川崎校」に在籍してるらしい。
この校舎は9月に新規開校。
場所は川崎駅から徒歩4分。
カリキュラムとか教え方とか川崎予備校に似ている部分も多いとのことで、
残念ながら6年生の募集はしていないが、
4、5年生は少しは救われるのかもしれない。
受験生が救済されないのは本当にかわいそうだけど。
生徒のことを考える塾が多くなってくれればと心から思う。
また追っていきます。
さぁ月曜からまた1週間。
週末から4連休があるので、その辺りも上手く使わせたい。
たまには、ゆっくり気分転換でも良いかもしれないですね。
僕も頑張ろう。
ありがとうございました。