受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

「中学受験は課金ゲーム」×「塾の課金要素とガチャ」×「★5の先生」

「中学受験は課金ゲーム」

 

2月の勝者の第2巻で出てきた言葉。

本当に言い得て妙だなと最近改めて思う。

これは中学受験だけではないのは間違いないけれど。

 

 

例えば日能研に通っていて、

ユリウスや家庭教師でサポートを頼み、週6〜7日の塾通いだと、

月額で15万円以上の料金となる。

普通の課金ゲームだと「重課金」〜「廃課金」のレベルですね。

 

 

いわゆる「課金要素」としては、

①メインとなる塾

②サポートで使う個別指導・家庭教師

③書店で購入可能な教材(過去問含む)

④受験費用

⑤その他

が挙げられると思う。

 

④の受験費用は意外かもしれない。

ただ、

お試しの学校を受けられる数に差が出たり、

同じ日の受験校2つに申し込みをしておき状況によって受験校を変えたり、

あるいは合格の権利の保留のために一部を払うのに使ったり、

受験だけでも結構なお金がかかる。

中学入試でも1校につき1万7000円前後、

大学入試だと共通テストで1万8000円+利用入試でさらに1万7000円前後、

さらに一般入試では1校3万5000円前後。

第一志望の前に合格した抑えに払い込む場合の合格の保留には、

数十万単位が必要となってくる。

 

⑤のその他は色々。

例えば途中でかかる飲食代だったり交通費だったり、

通う年数にもよりますが、細かい費用がどんどんかさんでいきます。

さらに大学受験に向けては、

「私立中高」に通う場合には学校の授業料もかかってきます。

 

 

色々見ているうちに大体の費用をまとめた記事を見つけた。

※中学受験で私立中学へいき、大学受験を目指した場合。

小学校:基本250万円〜300万以上+私立の場合1年で約100万弱

中学校:基本300万(授業料・寄付金・入学金など)+塾代(70〜120万くらい)

高校:基本300万(授業料・寄付金・入学金など)+塾代(60〜250万くらい)

 

こうみると大分えげつない。

だけどこの記事で書かれていた塾代はまだ安い方なのかもしれない。

東進では夏休みだけで100万単位でお金がかかる場合もあるし、

個別指導の塾を利用した場合にはコマ数によってはもっと費用もかかる。

 

 

それでも「課金」をすることで、

各駅停車の電車ではなく、急行電車や特急電車に乗ることが出来る。

目的地が一緒だとしても、

限られた時間の中で辿り着くためにはその切符を買ってしまった方が可能性が高い、

というのが「2月の勝者」での話だ。

 

さて「課金」と聞いて、

気になる「ガチャ」の要素。(★1〜5として)

個人的には、

 

「良い先生と出会えるか」「良い塾と出会えるか」「塾のシステム」

「競争相手の有無」「良い仲間との出会い」「周りの雰囲気」

「自分に合う教材」「自分に合う学校」

 など色々あると思うけど、

 

一番大きいのは「良い先生と出会えるか」という要素だと思う。

結局、

塾自体の良さよりも何よりも、先生次第。

大手塾だと★1は少ないけど最上位以外は★5にも当たりづらい。

個人塾だと★1も★5も多い。

そんな感じで安定感は大手塾の方があるけど、

一人ひとりに合わせてくれる個人塾では★5にも出会いやすい。

個別指導だと差はもっと激しい。

学生がやっているならそもそも★3くらいが限界。

そういう感じなのかなと思う。

 

 

塾側がすべきことは簡単で、

期待に応え成績をあげることだと思う。

誠意ある対応をし、満足度を高め、きちんと受験合格まで導く。

 

気がつけば評価され、自分や塾のレア度は上がり、

みんなが使ってくれるようになる。

本当によく似ている。

 

ゲームでもそうだけど、

それぞれが持っているスキルも違うし、

元の力も全く違う。

環境によって使い勝手も変わってくる。

いつサービスが終了するか(=塾が閉まるか)だってわからない。

それでもユーザー(=今通っている生徒)のために、

出来る限りのものを本気で提供していくことが必要だと思う。

 

「課金」をしたから強くなるとも限らない。

だけどそれはゲームの話であって、

現実では、「課金」の有無に関わらず、

頑張っている生徒みんなが強くなって欲しいと心から思う。

 

僕も★6を目指して頑張ろう。

ありがとうございました。