「塾の体験授業」×「塾側の3つのポイント」×「生徒側の2つのポイント」
今日は「体験授業」に関する話。
僕自身、個別や集団など様々な形で、
小学生〜高校生まで色んな生徒を相手に体験授業というものをしてきた。
担任として、あるいは個別の取りまとめ役として、
自分が授業をせず他の先生に授業をしてもらって、
その後の面談だけを自分が行う形もやってきた。
塾の先生には、
「問い合わせから体験に繋げた率」「問い合わせ・体験からの入塾率」「入塾者数」
などのノルマというか気にしないといけない数字があるため、
この「体験授業」というものはとにかく大切だ。
上手い先生もいればそうでない先生もいる。
授業スキルやトークスキルはもちろん大事だし、運も大きく絡んでいると思う。
僕はこの「入塾率」は2年連続トップを取った。
資料問い合わせから大体7割前後の生徒が入室し、
他の先生より2〜3割はその割合が高かった。
理由はなんだろうと思ったことがあって、
周りの先生だったり、実際に入室を決めてくださった保護者の方だったり、
生徒だったりに聞いてみた一部。
先生側。
「◯◯先生(僕)はあの保護者知り合いなの?ってくらい楽しそうな面談をする」
「子どもの表情が来た時と変わっている」
保護者側。
「対応が丁寧だった」
「なんか安心感があった・ついていけば大丈夫そうと思えた」
「上から目線でなく話をしっかり聞いてくれた」
「子どものことをよく理解してくれ、見てくれていた」
生徒側。
「楽しかった」「時間が早く感じた」
「分かりやすかった」「わからないところが初めて理解できた」
「他の塾の先生となんか違う」
とまぁこんな話をいただいた。
まとめてみると。
①生徒・保護者目線で丁寧な対応をすることでの「傾聴と共感」
②提案力と生徒の特徴を捉えることでの「安心感と信頼感」
③きちんとした授業力と対応の仕方による「雰囲気と距離感」
この辺りを大切にしているということだと思う。
特に雰囲気と距離感の掴み方は大事。
これを間違えなければ生徒からの信頼は得られるのではないかなと思う。
あとは、一人ひとりどこに興味を持つかは違うのだから、
色んな角度からの話を用意しておき、
表情を元に相手の望む話をきちんとしていくことが塾側としては必要ということ。
逆に言えば、
こういうことをちゃんと考えているかどうかを「体験授業」では見極めることが必要。
わざわざ体験授業用のクラスを作る塾もあるし、
その時だけ良い先生をあてる塾もある。
「普段の様子」を知りたければ面談や口コミできちんと聞くことが大切だ。
お互い人間なのだから、話していればボロは出るはず。
後はどうしても入れようと思えば思うほど余裕はなくなり、
塾側も押し売りをしてくるようになる。
何度も電話をして催促したり。
出来ればもっと余裕がある塾の方が良いのかなとも思う。
お互いにとって良い出会いになれば入塾。
後は最初に言った話をちゃんと守ってくれてれば、
その塾を信じて良いと思う。
だんだんと適当になっていくのなら、それは入塾用のトークだったということだから、
早めに転塾をした方が良い。
そうならないよう、塾側は常に一人ひとりに真摯に向き合わないといけない。
もし退塾生が出てしまったら何が悪かったのかきちんと考え、
反省と早めの対策をする。
それができないのなら生徒を見る資格はないということだ。
「サイン」に気付くようになって安心して塾に通える環境を整えたい。
ただまぁこんな書き方をしたが、
実際のところ、
塾の先生側だってどんな生徒かわからないし、めちゃめちゃ緊張はしている。
2週間の体験だったとしても、
「第一印象」の持つ力が大きすぎるので、1回勝負なのだ。
そこで悪い印象を持たれれば相当きつい。
だから体験生がいるときはいつも以上に本気で挑む。
結果、2割増しくらいで楽しくやったり、言葉遣いに気を使ったりして、
内部生から「なんかいつもより優しい」と言われるのは塾先生あるあるだと思う。
体験生が来て思ったことでした。何かの役に立てば幸いです。
僕も頑張ろう。
ありがとうございました。