『大学受験のリアル』×『医学部と覚悟』×『魔法の言葉』
今日も『塾のリアル』のお話。
中高生の指導の中から抜粋。
高校2年生の話。
自分の行きたい大学や学部の決め方がわからず悩んでいる、とのこと。
受験校選びは確かに難しい。
高校2年生の段階で将来を全て決められる人の方が少ないと思う。
もちろんやりたいことが決まっている生徒もいる。
そういう生徒は早くから勉強をし始めているから余計に焦る。
一番わかりやすいのは「鉄緑会」に通っている人だと思う。
高校2年生のこの時期にはとっくに入試範囲は終わっているし、
もっと上の話も含めて色々な準備をしている。
まぁその話は置いておいて、今回は決まっていないパターン。
ぼんやり見えているのは「理系」
できることなら「医学部」
という話からスタートだけど、医学のみを考えている人に比べれば、
その興味が特別強いわけでもない。
医学部だけは、
学力面はもちろんのこと面接も重視しているし、
「本気の覚悟」がどうしても必要だと思う。
もちろん他の学部が楽とかそういうわけではないけど。
そういう覚悟の面も話しつつ、
必要な科目の話と実際の受験の仕方を伝えていく。
この実際のスケジュールを見せることが大学受験生に対しては特に必要だと思う。
大手予備校だと自分で見ておいてと冊子を配ったり、
全体説明を聞いて分かった気になったり、
チューター的な人に作ってもらって考えた気になったり、
結局受動的な形で終わってしまうから、自分の受験になかなかならない。
高校生といえど「一緒に」考えることは必要だと思う。
医学部を受けるなら、
私立でかかる値段と国立でかかる値段や学校ごとの特徴とレベル、
合格後の大学での話や職場での学閥に関する話などを伝える。
スケジュール的な部分で言えば、
1月下旬から受験できる学校を順に紹介。
都内在住だと国際医療福祉大学あたりから始まり、国立後期の山梨大学まで。
少しでもその子にとって僕の知る限りのリアルを伝えていく。
…帰り際に少し目がやる気になってくれたからちゃんと伝わったと思う。
ひとまず生物・化学を選択。
理系にとってはこの選択によって受験できる学校に幅ができる。
だから高校2年生でよく考えないといけない1つ目の壁。
2つ目の壁は数3の存在。
薬学部を初めとして理系でもいらない場合は結構ある。
この2つだけは受ける学部がぼんやりしていても、高2の間に決めないといけない。
あとは東大もそうだし、筑波大もそうだけど、
1年生のうちは学部を選ばないで良いというシステムもあるから、
そのシステムを利用するのもいいと思う。
大学でやる内容と高校でやる内容は違うから、
専門的な部分を見てから決めるのも悪くない。
大学に「入る」ことよりも、大学で「何をしたか」のが大事。
個人的には悩んだら、
ひとまず最上位のレベルを選んでみればいいと思う。
今の偏差値とかそういうのは関係なく。
「やれるまでやったらできる」
これが真理だと思うから。
「鉄緑会」のように先に進んでいる人がいたとしても、
ゴール地点は決まっているのだから、別に追いつけばいいだけ。
最上位を目指すべき理由はたくさんあるけど、
何よりその方が楽しいから。
ただ、やりたいことがあって行きたい大学や学部が決まっているなら、
もはや偏差値なんか関係なくいくべき。
この辺りのバランスを取れるようになるのは遅くとも高3の夏まで。
そこまでにある程度決めないと受験合格は少し遠のくのかなと思う。
明日もしっかり支えられるよう頑張ろう。
ありがとうございました。