『私立中高生の勉強法』×『何となくの感覚』×『結果と過程と成績向上』
今日は私立中高生との絡みから。
質問対応を中心にいろんな話をしていたけど、
内容的には数学・物理・漢文・英語と色々多岐にわたる。
数学。
中学1年生の数学は「文字を扱えるか」がキーワードだと思う。
コロナである今年、この時期だと方程式あたりをやっている学校も多い。
その中で文章題をちゃんと式に出来るかどうかが分かれ目になる。
つまりは結局のところ、文字の扱い方次第。
一方で学年が上がっていくと証明の仕方だったり、
集合の考え方だったり内容は難しくなるけど、
これらに共通して大事なのは、図を上手く使って考えること。
思っている以上にやることは単純だし簡単。
だけど話を聞いていると、
あんまりそういう教えられ方はされていないらしく、
先生が一人で話していて何を言っているかがわからないとのこと。
なんていうか「本質」よりも「形式」の部分を大切にしているのかなと思う。
学校の授業も分かりやすくしたり、
興味を持てる工夫をしたりということがもっと必要なのかなと思う。
先生側からしたら自分の得意な科目、
あるいは好きな科目を教えているわけで、
「わからない」気持ちを理解するのは本当に難しいのかなと思う。
出来る人にとっては「最初出来なくても、分かるまでやればいいじゃん」
とそういう発想だと思うけど、
分からない生徒にはその発想はない。
だから自然と置いていかれる生徒が出てきてしまうのかなと。
僕自身にも「何となく」の雰囲気でわかる問題はたくさんある。
でもその雰囲気を伝えるのはとても難しい。
どこにポイントあるのかなと考えてみると、
「出題者・作成者の意図」への注目と、
「数字の綺麗さ」への感覚がキーワードになり得るかなと思う。
これが「何となく」が掴める一歩目。
僕が見てきた中だと、成績が伸びていく生徒の中にはこの感覚を掴む子が多い。
その問題だけの「解き方」ではなく、
「考え方を丁寧に伝える」という当たり前のことを、
塾の先生も学校の先生も改めてやっていくことが必要なんじゃないかなと思う。
これは物理でも一緒だけど、
問題のイメージの仕方だったり、単位に注目することだったり、
「考え方」をきちんと伝えていればもっと簡単に見えると思う。
この積み重ねで、勉強は楽しくなる。
楽しくなればもっとやりたくなる。
これが勉強における「良いスパイラル」だと思う。
まぁその際に邪魔なのが「定期考査」の存在だと思う人は多い。
点数を取らないと怒られるし、面倒。
だから時間制限がある中で無理して理解しようとしないといけない。
これだと勉強に対して前向きにはなれず、
「負のスパイラル」に陥りかねない。
だから並行して、うまく時間を見ていくことが大事。
それができれば自然とテストで点数も取れるようになる。
「結果」を求めるのではなく、
「過程」を突き詰めて「結果」に辿り着けばいいと思う。
この余裕を持たせられるよう、先生側は頑張るべきだと感じた。
明日も生徒を伸ばせるよう、頑張ろう。
ありがとうございました。