受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

緊急事態宣言延長×オンライン下での選択

緊急事態宣言の延長が決まり、

「なんとか耐えていたけどもう限界…」となる業種・店舗がさらに増えていきそ、うです。

すでに悲鳴をあげている飲食・観光業だけでなく、

バスやタクシー・イベント系・遊技場・YouTubeやTV等広告業、

そして保険や不動産、投資関係にも波及していくのかなと思います。

一方でコロナ下でも(経済面だけ見れば)影響が少ない、

あるいはコロナを利用してよくなっている業種・個人の方もいます。

こういう時だからこそ、何とか上手く立ち回ることが出来るのだなと実感します。

 

さて教育業界。

各私立学校はオンラインでの朝礼から始まり、

Zoom等のアプリによるオンライン授業やロイロノート・Classi等を利用しての課題管理、

提出物等の送付や一定期間ごとの電話での確認など、

段々と整備されてきているかなというのが正直なところです。

5月に延長になったらこちらに舵を切ろう、と1ヶ月準備してきたのだと思います。

一方で公立については色々なご家庭があるので、

なかなか一律には行えず、(優先)分散登校などの案も出てきているのかなと思います。

国の対策が遅くてその整備が追いついていない現状ですね。

 

そんな中、塾はどういう立場なのか。

僕自身の結論は、1ヶ月我慢してきた保護者も限界ということです。

 

受験を控えている人はやるべきことはやっていかないといけないので、

塾に対する必要性はあると思いますが、

特に中学受験生にとって、

対面授業でないと伝わらないものはかなり大きいです。

動画を送られてきて、それを見ながら解いてもわからないという話も多いです。

Zoomでの授業を見て驚く、あるいは落胆された話も聞きます。

収入が下がっているご家庭が多い中で、

そのサービスに対してお金を払うのは抵抗が生まれるし、

そもそも家にいるなら「自分で見たほうが良い」と保護者の方が思うご家庭も出てきます。

でも値段を下げたら塾も人件費があるし、やっていけない…。

さらにこのままいけば夏期講習などの「掻き入れ時」も相当厳しいので、

何とか対策を打とうと営利主義になる塾も出てきます。

 

 

一方私立に通っている生徒の学校補助系の個別指導塾等も、

正直必要性が薄くなってくると思います。

「学校と同じやり方で」やられてもメリットは感じないし、

テストも無くなりペースメーカーとしての役割も果たせていない今、

わざわざ塾にお金を払うことはなくなってしまいます。

対面式でうまくやっている塾、家庭教師などならまだメリットもあるかと思いますが…

大手になればなるほど小回りは利かなく、

中規模だとそれに加え設備面も微妙になるので、さらにメリットがなくなると思います。

 

だからこそ、

塾に関わる僕自身もそうですが、

打てる手段を全て打ち、色々変革をしていくことが大事です。

まずは価値の創造をしていかないといけないので、

「どこまで生徒に寄り添えるか」を軸に、

保護者がやってほしいことの体現を目指すこと。

勉強を自分で自然とやってくれるような習慣をこの状況下で出来れば、

一つ強い武器になると思っています。

オンライン環境下が今後続いていった際にも、

うまく管理が出来れば信頼は上がっていくはずです。

「授業」は正直、どこがやっても限界はあり(対面に勝てない部分がある)、

そこで新たな価値の創造は難しいのかな、

と思うので「話すこと・共感」「管理」に重点を置いて、

その子の持っている力を最大限「引き出す」ことに特化していけば、

「オンライン下における価値観の創造」につながるのではないかなと思います。

大人数見るのは難しいですけどね。。

 

何はともあれ、そういった形での提案の第一歩として、

コロナの影響もあり難しいですが、

「自習室」の雰囲気をメインにして、それに加え、

話を聞く時間の設定(対面・オンライン・メール等)+時折授業、

のような形を目指してみたいと思います。

 

たくさんの生徒・保護者様にとっていい塾に巡り合えるといいなと思います。

ありがとうございました。