「塾の授業料」×「支払うべき対価と選別」
昨日は四谷大塚と東進が無料授業を打ち出してきて、
その前日には早稲アカがオンライン授業に切り替えてきて、
各塾ともこの現状がこれからまだまだ続くとみて、
ちょっと本気になってきた感があるように思いました。
日能研や他塾のように授業配信スタイルを続ける塾もありますが、
現状コロナへの評判の良くないSAPIXはどうするのか…
どうみても塾業界は5月6日まで耐えれば大丈夫という展開ではなくなってきているので、
状況が色々変わってくると思います。
保護者からしても、映像授業で1ヶ月は「我慢」してくださっていた部分が、
限界を迎えてくる頃だと思います。
対価が支払えていないのだから、
授業料を落とせば良いのかもしれませんが、
大手塾になればなるほどそれは大変だし、中堅塾はそんなことしてたら潰れます。
ある種個人塾や小さな塾の方が小回りはきくかもしれませんが、
そういう塾はなんとか利益を上げようと密度が大変なことになってたりするので、
出来る塾と出来ない塾が出てくると思います。
本当にピンチだと思います。
そもそもの話として、
保護者は塾の「授業料」だけにお金を払っているわけではないと思います。
生徒をやる気にさせる部分や意識の変革の部分、
学習管理や各個の評価に関する部分、
進路相談や状況を踏まえた提案や悩み相談などコミュニケーションの部分、
単純な設備に関する部分(維持費等になっている場合もありますが)、
その他のたくさんのものを合わせて塾に対してお金を支払っていただいているはずです。
それなのに毎月の授業料が同じまま、
「知識の伝達」としての授業しかしないのに同じ授業料なのは普通に考えておかしいです。
言い方悪くすれば詐欺みたいなものかもしれません。
状況が状況なので保護者も納得してくださっていますが…
1ヶ月で痺れを切らす人も増えてくると思います。
ストレスもたまってきている中で、
高額なお金がかかっていて、文句も言いやすい場所ですし。
(繰り返しになりますが)やるべきことは生徒のことをちゃんと考えてやっているかどうか、
きちんと判断することだと思います。
コミュニケーションをしっかり取ってくれる、と言い換えてもいいかもしれません。
授業がちゃんとしている上で、授業以外のことも手が回っているか、
費用面についての説明あるかなど、本当に大事だと思います。
「面倒見」とか「地域密着」といった感じの塾は精査をして、
本当に信頼できる塾に子どもを預けてほしいと思います。
最後になりますが、
保護者の方ともよく話しますが、対面授業ってやっぱり強いと感じます。
生徒のことちゃんと見れるし、
悪いことしたら叱れるし、
一緒に笑ったり褒めたりもできるし。
早く来たい人が安心して塾に来られるようになって欲しいと思います。
ありがとうございました。