受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

高校受験×偏差値の隠された役割

前回「中学受験」の偏差値のことを書いたので、

今回は「高校受験」での偏差値について考えたいと思います。

 

自分が東京都に住んでいるので、東京都での受験についての視点となります。

簡単な仕組みから。

高校受験は大きく、私立受験と都立受験に分けられます。

それぞれに「単願」と呼ばれる絶対にそこに行かなければならない入試と、

「併願」と呼ばれる抑えのための入試と「一般」と呼ばれるフリー入試があります。

前者2つについては中学校の内申が非常に重要になります。

極端な話を言えば、

内申だけ良ければ、特に難しい受験をせず入れると言うわけですね。

学校によって様々なので一概には言えませんが…。

 

高校入試の詳しい説明は置いといて、今回は偏差値の話。

中学受験と一緒で、

上位生用の駿台模試とみんなが受けるVもぎ・Wもぎが一般的ですが、

駿台の50がV・Wの60〜65位と大きく差があります。

高校受験案内などの本はV・Wに近い偏差値を採用して書いています。

またV・Wはそれぞれ都立用・私立用・都立独自校用と3つ存在します。

 

結論から言うと、VやWの偏差値は全く当てにならないと思います。

中学受験以上に意味ないと思います。

特に私立Vもぎは対象もよくわかりません。

駿台模試だけは、とてもよく作られている模試なので、

私立上位校を目指していく場合には、受けて復習をすることが大事だと思います。

偏差値は自分のモチベーションにするくらいで…。

 

ただ、中学受験と違って一つメリットがあります。

それが、高校によっては模試の偏差値を使ってくれるところがある、と言うことです。

公にはそういった優遇はないとされていますが、

実際にはいくつも存在します。

同じ月内なら範囲は一緒なので偏差値が出しやすかったり、

大抵の学校がアベレージではなく、

「9月以降の良かった2〜3回の平均偏差値」だったりで、

複数回受けるメリットは十分あると思います。

Vもぎで偏差値60以上取るのは簡単です。

これを利用すれば、

内申が悪くても、模試で抑えを取って上位校狙いと言うことができます。

 

ただし、これは都立狙いの場合は使えないので気をつけることが大切です。

(※内申が必要となるため)

都立目指していく上では偏差値は気にしなくていいと思います。

判定もそこまで意識しなくて良いと思います。

それよりも内申アップと得点率をしっかり見ていくことが大事です。

行きたい学校で必要な点数から当日取るべき点数を逆算しましょう。

 

ざっくり高校受験における偏差値を考えてみました。

点数の取り方なども考察していきたいですね。

ありがとうございました。