中学受験×偏差値の嘘
ちょっと話題を変えて、今回は中学受験における「偏差値」のお話。
受験をするにあたり、
「偏差値」はすごく気になるところだと思います。
特に中学受験では偏差値は重視されます。
受ける学校を選ぶ際には偏差値で決定させていく塾が多いです。
「このクラスにいるから〇〇を受けよう」
「この模試とこの模試で合計合格率◯%行ったら受けて良い」
そんな感じで初めての受験で不安になっている保護者様は、
全部信じきって受けていくことになります。
もちろん、長い蓄積から導き出されたデータに基づいているのは間違い無いです。
ただ。
個人的にはこれは全く正しくないと思います。
その子が行きたいところに行かせるのが本当の受験だと思います。
偏差値で全部決めていくのはあまりいいことではないです。
偏差値より15以上高いところ受からせることも可能です。
実際今年の生徒も偏差値30台前半でしたが、
受かった2校はいずれも偏差値50くらいの学校でした。
よく頑張ってくれたのはもちろんですが、偏差値と合格が直結しないからです。
さて。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
まず、「偏差値」は模試によって違います。
オープンテストで有名どこで言えば、
例えば首都圏模試で偏差値60の学校は、日能研や四谷では50弱、
SAPIXでは40台前半か下手したら載ってません。
模試の問題も、首都圏模試は簡単に作られており、日能研・四谷はまずまずの難しさ、
SAPIX模試が一番難しいかなと思います。
例えば御三家を目指している生徒は首都圏模試では意味がないし、
中堅・下位レベルの学校を目指している生徒にSAPIX模試は意味がありません。
自分の「行きたい学校」にあった模試を受けることが必要ということです。
あとはオープンテストと言っても、普段からその塾に通っている生徒は有利です。
形式にも慣れてますしね。
だから偏差値60と言っても特にすごいとかはないわけです。
次に合格する上で偏差値よりもずっと大事なものがあります。
それは「行きたい学校」の問題との相性です。
私立は学校によって出す問題傾向や形式、配点も全く違うし、
同じ偏差値帯でもレベルが全く違っていたりします。
だから偏差値よりも自分で実際に問題を見てみることが大事です。
この辺りをちゃんと話してくれるかどうかで、
塾として信用していいかどうかは決まると思います。
初めての受験の時ほど、
どうしていいかわからず塾の言うことを信用してしまうと思うので…。
上手く戦えばちゃんと合格に近づけます。
僕は偏差値よりも、行きたい学校にちゃんと行くべきだと思います。
長くなってしまったので、
学校ごととか細かい話はまた別の機会にしていきたいと思います。
ありがとうございました。