「内申点足りない」問題の解決×塾の取る行動×先生の手腕
昨日の高校受験の話の続き。
内申点が入試を大きく左右すること、
さらにその内申点は「先生の印象」で操作され得るという話をしました。
もちろんそれで救われる部分もあります。
逆に言えば、
やることをしっかりやって、きちんと発言して、
授業中は集中して、部活をやって、全力で頑張って…
といわゆる「良い子」に見える行動をとっていければ良いということです。
それが正しいこととは思えませんが。
学力が全てではないにせよ、好き嫌いの感情が入るのは良くないと思います。
先生も「人間」なので。
さて。
それはそれとして、塾としてやるべきこと。
まずはテストの点数を上げること。
「先生の印象」以外の全体の75%分で取れるだけ取っておく。
そのために「小テスト」と「定期考査」の点数を取らせる。
学校というか先生によって問題の特色があるから、
地元の中学校の問題傾向はなんとなく知っておくと強い。
過去問をストックしていく塾もある。
先生が異動になっても、都内とか県内での異動なので、
他の校舎と連携しながらやっているみたいですね。
個人的にはあって損はないだろうけど、
頼り切るのも良くないから、まずは問題集とかプリントをしっかりやるべき。
予想問題も作れたらベストですね。
もう一つ。
「提出物」に関わってあげる。
丁寧にできているか、期限は大丈夫なのかと言ったことにも気を配ってあげる。
提出物がしっかりすれば「先生の印象」の影響は最小限になる。
出来ている子は本人に任せ切る。
そうやって生徒を「信じ切る」ことは必要。
きちんと認めるべきことを認めていけばこちらの話も通るようになります。
「この先生になら…」と思ってもらえれば伸びは加速します。
嘘をつく子もいますが、それでもちゃんと信じる。
本気なら伝わります。
声を荒げて怒るだけではその場の解決にしかならないので、
自己満足で終わってしまいます。
先生のレベル差はそういうとこにも出るのかなと思います。
さて。
成績上げるのは普通として、さらなる提案のために、
内申をカバーできる要素をいくつか書いておきます。
①スポーツ推薦を狙う。
→この場合、事前の部活動見学などが必要になるかも。
スポーツじゃなくても、オーケストラ部等文化系の推薦もあったりします。
②英検・漢検・数検で+1〜3を狙う。
→3級以上が対象。学校によってポイントも必要な級も違いますが、
中3の11月くらいまでの検定なら間に合います。
英検1級だとそれだけで合格もらえる学校も。
③生徒会・皆勤賞・部長・委員長…などで+1を狙う。
→やっている学校もあります。とりあえず学校は毎日頑張って行きましょう!
④高校側との個別面談にいく。
→事前に話をしにいくと、持っている内申と検定などをもとに、
一般に出している情報に足りていない場合でもなんとかしてくれる学校もあります。
学校側も生徒は欲しいですからね…
⑤模試の利用
→グレーゾーンではありますが、9月以降の偏差値2回で◯◯以上、とかで
内申が足りていなくても併願優遇の条件クリアとしてくれる学校はまだあります。
模試の種類は大体V・W・駿台のどれか。私立版でも都立版でもOK。
3科目でも5科目でもOK。学校によりますけどね。
これを使えると抑えが確保しやすくなります。
⑥最終的にはこれです。
私立の少ない一般枠でも合格できるよう、とにかく学力を上げる。
そもそも①〜⑤は都立には使えないので、
当日のテストで満点取れるくらい学力あげればなんとかなります。
以上が内申をカバーする方法の一例です。
高校受験に詳しい先生がいて、
しかも全員をちゃんと気にかけ、話してくださるような塾が、
もっと増えていけば良いなと思います。
長くなりましたが、ありがとうございました。