「塾の閉校といなくなる先生」×「フェイク学力」×「本当の学力の育て方」
9月に入り、少し変化が出る季節。
塾の閉校を調べてみると、
以前より話してきた川崎予備校だけでなくDr.関塾を初め、
幾つもの塾・校舎が閉校に至っているようです。
この時期にやめられてどうすればいいんだろう?
受験生を中心に子ども側が困るのは目に見えている。
今まで信じて通わせてきたのに、大事な時期に塾がもしなくなったら…
受からなかった場合は納得がいくわけもないし、
何ならその後の人生を左右しかねない。
言い過ぎかもしれないけども。
個人的には2〜3月まで何とかやり切るのが筋だと思う。
それに加えて、
コロナでの失業者が今後も増えていく中で、
「塾講師」もたくさん失業することが予想される。
その時に切られるのは傾向的に「生徒のことをよく考えている先生」
これは大手であれば大手であるほど。
なぜなら会社の方針よりも生徒を優先しがちな先生は、
閉校が続き、何としても利益改善を考える時には優先されないからだ。
悲しいけどこれは現実だと思う。
生徒思いでやっている先生がどんどんいなくなってしまう可能性がある。
自分の知り合いにも、コロナ禍での生徒への対応や会社の方針から、
塾をやめてしまう先生がいる。
そうやって毎年のように先生が代わってしまう塾ってそもそも信頼できないと思う。
そういう塾は大体「校長」や一部のイエスマンの社員だけ据え置きで、
良い先生や自分なりの思いを持っている先生が来ても、
すぐに異動でいなくなってしまう。
頻繁に先生が入れ替わっている様子があれば、少し警戒した方が良い。
企業だから仕方ないけど、
何ていうか。
本当に大切にすべき物を見失わない方が先はあるのではないかと思う。
それと今日もYahooニュースで見た記事で、
「フェイク学力」というものが取り上げられていた。
これはとても興味深いニュースだと思う。
簡単にいうと、
「解法の丸暗記によって得られた学力」のことである。
5年生くらいまでは対応できるけど、
6年生で問題が難しくなり、量が多くなってくる中で、
だんだんとメッキが剥がれていく。
本当にこういう子どもは多いように思う。
最初は成績が取れるから本人も保護者も間違いに気づかない。
何とかして成績を維持しようとさらに丸暗記をしようと頑張るが、
当然限界を迎え、思った以上に伸びない自分の子を見て、
保護者が焦り、子どもにぶつかる。
「何でできないの?」
「5年生までは成績が良かったのにどうしたの?何で?」
そして陥る悪循環。
目先の点数に拘った結果、失うものはとても大きい。
実にもったいない。
子どもにとって受験はゴールではない。
受かっても受からなくても、受験後も生活も勉強も続く。
もちろん目先の点数をあげたいと思う気持ちも、
実際に点数を上げることも大事。否定は当然できない。
だけど、
成績が上がらない時ほど、勉強の仕方を変えて、
「よく考え」「先生を利用」してほしい。
遠回りに見えるかもしれないけど、その方が成績は上がる。
結局のところ、自分の持っている武器や能力の使い方がきちんとわかれば、
いくらでも応用は効くのだ。
「常に考える」ことで1しかない知識が3にも4にもなる。
「フェイク学力」では1しかない知識は1のまま、あるいはそれよりも下だ。
そして「常に考える」方法で勉強を続けた子どもは、
中学や高校、大学に行ってもずっと成長が続く。
出来ればそこに楽しさを加えられれば一番だと思う。
先生の必要性はそこにある。
「わかりやすく」「丁寧に」は当然だけど、
目先の結果だけでなく、
「その子のための」きちんとした学力をつけさせられるような塾が増えてほしい。
僕も頑張ろう。
ありがとうございました。