「学校の先生と塾の先生」×「授業で大事なこと」×「信頼感の大切さ」
今日は保護者の方から嬉しいメールを頂いた。
内容的には、私立中3の国語の質問対応をしていて、
今日はたまたま古文の「品詞」の単元の説明をしていた。
学校では現代文でも説明は受けているし、何度もやっているところだ。
ただ、今まで学校で何度聞いても何もわからなかった部分が、
質問した中で初めて理解ができ、めちゃめちゃ嬉しそうに帰宅し、
分かった部分を自ら解説し始めたらしい。
その様子を見ていて、
「勉強に関して、こんなに楽しそうにするなんて珍しい」
ととても喜んでくださり、学校の先生が自分だったら良いのになぁと仰ってくださった。
これって塾でやっている身としては、とても幸せなこと。
やっぱり学校の先生よりも教え方が下手なのは、
塾の先生としてはダメだと思っているから。
というのも、学校の先生は授業だけでなく他のことにも気を配らないといけないし、
対象とする生徒も少人数ではなく大人数。
教え方にも学習指導要領や学校の方針、保護者の存在など制約が多い。
やる気のある生徒ばかりでもないし。
一方で塾はわざわざ「お金」を払って「自分から」来ている生徒だけを対象に、
特に大きな制約もなく「学力」や「成績」を上げることに特化して、
基本的には「授業」で引っ張っていかないといけない。
だからこそ自分の方がわかりやすいとか、
そういうやる気を引き出す方法とかは、
塾の先生の方が長けていないといけないと思っている。
僕自身は教育学部の大学院を出ていて「教え方」の研究をひたすらしていた。
学校の先生の免許も小・中・高と持っているし、
公立校での実習やボランティア経験もあるし、勤務経験もある。
だから学校の先生の大変さもある程度はわかっている。
両方を経験しているからこそ思うのは、
お互いの良いところを認め合って、吸収し合えば良いのになということ。
実際問題、
単純に「分かりやすい解説」を出来る塾の先生はいくらでもいるけど、
それだけで生徒はついてこない。
やっぱりお互いに「人間」だからこそ、個性を大事にすべき。
学校の先生がやっているように「一人ひとりをきちんと見る」ことの意識。
学力や成績はもちろん、取り組み方だったり表情だったり。
「勉強のやり方だけ」を教えることがいいわけではないと個人的には思っている。
そういう細かいところまで気付けるかどうかで、
「塾」としてのレベルは上がっていくと思う。
こんな小さなきっかけでも子どものやる気は大きく左右される。
一度でも「楽しい」と思えるようになれば、
勉強は自然と自分からやるようになり、
質問もするようになり、成績も上がっていく。
逆に言えば、
学校の先生は考えさせることに重点を置くだけでなく、
もっと分かりやすい授業で、「出来た」感を作るための解説メインの授業も混ぜ、
意欲をうまく操っていくような授業をたまに入れても良いのかなと思う。
もっと学校の先生ってすごい!という信頼感を得ようと、
良い意味で競争しようとするべきだと思う。
いずれにせよ、どちらもあぐらをかいていてはいけない。
本気でぶつかっているかどうかは子供には伝わるから。
後は保護者との関係を良くしておくと、
自分のモチベーションも上がるし、安心感にもつながる。
一番大事なのは、
「この先生なら大丈夫」
「この先生のいうことを信じよう」
と思ってもらえることだと改めて実感した。
生徒からは笑いながら「理不尽だ」と言われることが多い僕だけど、
信頼感を持ってもらえているのは嬉しい。
その信頼に応えられるよう、もっと頑張らないといけないし、
色々学んでいこうと思う。
明日も頑張ろう。
ありがとうございました。