受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

「塾の選び方」×「大手塾と個人塾」×「信頼と成長」

今日から10月。

今年も残るところ3ヶ月と思うと、時が過ぎるのは大分早い…。

コロナの収束は見えない中、

だんだんと冬に近づいてきているのが少し怖いですね。

 

 

さて。

今日も保護者の人と話していて、

「うちの子があんなに勉強に対してやる気が出るとは思わなかった。

 本当に塾を移ってきて良かった、ありがとうございます。」

といった感じの言葉をいただいた。

 

詳しく話を聞いてみると、

授業でやった部分の復習を家でしていて、

わからないところがあり、

その問題を泣きながら悔しがってお母様に質問してきたとのこと。

今までそんな様子を見せなかった3年生の女の子。

お母様は驚くと共にとても嬉しかったそうで、笑いながら話してくださいました。

そういえば、

同じように出来なかったのが悔しくて4年生の子も先週泣いたって言われたな…。

普段全く成績も気にしない子だからこちらも驚いていた。

 

 

6年生を始めとして、僕の授業を受けている生徒、

なんかよく泣いている気がする。

 

まぁ確かに、

成長すると信じて、きついことも言うようにしているのは間違いない。

嫌われる覚悟も持っているし、

楽しい中に「やるべきことはやる」とか「結果を出す」とか、

そういう意識を持てるように色々工夫はしている。

優しい言葉だけかけるほうが楽だし、

当たり障りないことだけ言って後は任せてたほうが問題は起きづらい。

だけどそういう無味乾燥みたいな関わり方で、

子どもの可能性は伸びていかないと思う。

一人ひとりをよく見てこそ塾の正しいあり方だと思う。

 

その思いが通じているのか、

その度にちょっとずつ姿勢が変わっていくのが見える。

保護者からも感謝されることは多い。

だから間違ってないのかなと思う。

もちろんちゃんとしたフォローと子どもや保護者との信頼関係のもと、

筋がなるべく通ったことを話すようにはしている。

中途半端にしてしまったり、

信頼関係がない状態で同じことをしてしまったりすると、

ただのクレームになってしまう。

その辺りのさじ加減が出来るかどうかが、腕の見せ所だと思う。

 

変な話だけど、

「『優しくされる』のと『厳しくされる』の、どっちがいい?」と聞くと、

何故か厳しくして欲しいというようになってくる。

 

「期待してるから怒るし、厳しくする」

というのが少し根付いてきたのだと思う。

そうやって成長できるのが中学受験の良いところなのかなと思う。

子どもにこちらの「思い」も「本気」もちゃんと伝わるから、

日々頑張っていかないといけない。

 

 

そしてこの辺りは塾選びにも関わってくる部分だと思う。

どういう先生に出会えるかは、

生徒の「成長」に大きく関わる。

これは間違いない。

 

体験授業なり、実際に通うなりして、

自分に合う「先生」を見つけられればと思う。

特に成績で悩んでいる大手塾の生徒の場合には、

いっそのこと個人塾に行ってみるなりすると道が開けたりするんじゃないかな…。

もちろん大手の中にも良い先生はたくさんいる。

だけど「会社の都合上」でいくらでも対応は変わっていくと思う。

それならちゃんと自分を見てくれる場所を選ぶのも一つの選択肢。

安心感なり情報量なりは大手の方が上なので、

そことのバランスをしっかり取るのが大事。

 

 

そうそう。

塾選びのもう一つ見る視点として、

「社員・講師募集」を見ると良いのかなと思う。

時給や待遇とか、集めている条件とか、その頻度とか、

色々わかることは多い。

先生が足りている塾はたくさんの募集をかけない。

これは僕自身が関わっていたからわかるけど、

フロムAとかタウンワークとかそういう媒体を使おうとするのは、

当然だけど、先生が足りていない時。

つまりはちゃんと見てもらえない可能性が十分にあるということ。

 

特に個別。

信じられないかもしれないが、

面接にきた先生を即日採用し、「研修」として指導を行ってもらう場合もある。

それでも通う側の費用は変わらない。

ちゃんと確かめないといけないことがここにあると思う。

 

 

「信頼」のために本当にできること。

よく考えないといけないと思った。

それはそのまま塾選びの仕方に繋がると思う。

 

明日も頑張ろう。

ありがとうございました。