受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

塾選び×「カリキュラム」が持つ意味

本人にとって合う「先生」に出会えた次に出てくるのが、

「カリキュラムの設定」です。

 

集団の大手では当然ながら流れが決まっています。

毎年の膨大なデータを基にしてやっているし、

大人数を相手にしているので一人一人の事情は構っていられません。

そのやり方にあわなければ他に行ってどうぞ、と言うことです。

まぁ別に当たり前のことですね。

例えばフランチャイズの料理屋さんに行けば、

頼めるメニューは決まっていて、大体の味はどこでも一緒です。

地域によって少し変化があるくらいでしょうか。

洋食嫌いなら和食屋さんに行けばいいだけの話です。

それと一緒です。

 

一方で、一人一人を大切に…と言うことを謳い文句にしている場合は、

カリキュラムあるいはそれに付随するものは毎年変わっていきます。

先ほどの例で言えば、

町の定食屋みたいな、あるいは馴染みの酒場みたいな、

相手の様子を見ながら色々工夫してくれるのと一緒です。

だから生徒と向き合おうとするし、大切にしてくれる。

だけど、一部の生徒は嫌い、あるいはあわないということもあるので、

そう言う生徒は無視されがちに…。

サービス業なので、表立ってはなくともなんとなくの贔屓が残るわけです。

この辺りは注意が必要ですね。

 

さて、どちらの方が良いのかと言うと、

特定の入りたい学校が決まっている場合、

あるいはカリキュラムの説明を聞く中で、ビジョンがはっきりしていて、

話すたびに言うことが変わっていない場合、

画一的なカリキュラムが嫌いな場合、先生の頭の回転が速そうな場合は、

後者の方が良いのかなと思います。

安心感を買うなら前者の方が良いですが、ついていけないと意味ないですからね。

成績が伸びていないなら、名前やブランドだけではないもので塾を選び、

お子様にとって本当に良い塾選びができればと思います。

 

 

最後に個別についてです。

塾によって考え方は違っていて、

個別でも完全にやり方が決まっている塾と、

生徒自身が持ってきたものを基にしてやる塾と、

その生徒に合わせてカリキュラム設定をする塾など様々です。

個人的にはせっかくの個別なのでやりたいことをやれる方が良いと思います。

自主性が結局大事ですからね、勉強は。

それなのに全部カリキュラムを作っていくと上手くいかない部分が出てきます。

ちゃんと「遊び」の部分を含めてカリキュラム設定してくれていれば、

その個別には価値があるんじゃないかなと思います。

 

持ってきたものに対して解説などしていくのは一般的ではありますが、

その質問対応だけしかしないなら塾の意味はないと思います。

大抵は「よくわかった」と言ってくれますが、

わからなかった問題の質問に答えてくれたのだから、

その感想は当たり前です。さっさと転塾した方が良いです。

大事なのは、メンタル面を強化してくれているか、と言う部分。

あるいは全部教え込むばかりでなくちゃんと「余地」を残しているかと言う部分。

それがあると誰が先生でもちゃんと成績は伸びます。

 

そんなわけで、個別でのカリキュラムは大体がその生徒に合わせて作られますが、

ちゃんと生徒のためになっているかどうか、

必要以上にコマを多く取ることを勧めてこないかなどを判断基準にして、

ちゃんと作られているかを見た方が良いと思います。

ちなみに、必要以上にコマ数を取らせるってことは、

カリキュラムの問題以上に、先生の質の問題も絡んでくると思います。

長くなってきたので、この辺りは長くなったので次回以降でまた。

家庭教師なども含めまた書いていきますのでよろしくお願い致します。

 

作られているカリキュラムから、

その塾のレベルをはかることができます。

見極めの一つとして、理由も合わせて面談時に聞いてみた方が良いと思います。

それではこの辺りで…ありがとうございました。