受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

「才能の正体」×「集中力の質と掛け算」×「諦めずになすべきこと」

「才能の正体は集中力の質である」

 

『左利きのエレン』という漫画を読んでいて、

とても印象に残ったフレーズ。

 

「才能」は誰しもが欲しいし、求めてやまないものだと思う。

その才能の正体が

 

「集中の深さ」×「集中の速さ」×「集中の長さ」の掛け算

 

で求められる「集中力の質」であり、

ここには物理法則がきちんと存在していて、

選ばれた人間かどうかは関係ない。

 

 

「才能の正体」と言われれば、

ビリギャルの話にも出てきた坪田先生の著書が有名だろう。

その中で出てくる話でも、

 

「才能」は後付けの評価であり、

自分にあった動機づけと正しい努力の積み重ねによって、

自ずとついてきた「結果」の一部分を切り取ったものであり、

後天的に得るものである

 

と言ったことが書かれている。

これは「知恵バイアス」という心理学的効果があり、

この「結果から、人間が自分の記憶を改ざんする性質を利用」したものと言えるらしい。

結果が出た人を見て、

「あぁあの人は元から頭がいいんだ」とか「才能が違うんだ」とか、

挙句には「自分にはどうせ無理だ」と思ってしまうものらしい。

経験は誰しもあるのではないか。

 

 

さてこの2つの話。

「才能」って先天的なものではなく、

自身の努力と「結果の積み重ね」によって後天的に得られるものであり、

そこには「集中力の質」が本質的に関わるということで、

同じような話をしていると思う。

 

 

これってものすごく希望に満ち溢れていると思う。

 

だって。

いくらでも逆転ができる。

やり方次第で。

 

「深くするか」

「速くするか」

「長くするか」

 

バランスよくするのか、特化型にするのか、

伸ばし方も自由なのだから救いがある。

だって足し算ではなく「掛け算」なのだから。

 

でもそのためにやるべきこととして、

まずは自分の能力をしっかり見極めた方が良い。

そこで諦めずにどこまで出来るかで自分の「才能」が芽を出す。

最初からうまくはいかないけど、

ずっとやり続ければ型が出来るし、出来るまでやったら絶対出来る。

そこまで頑張れるかどうかだ。

この「諦めない才能」あるいは「努力できる才能」が育てば、

間違いなく世界が変わって見えるはずだからだ。

 

もちろん、大変なこともある。

少しだけ近道をするための方法として、

 

「頭のいい人の行動の完コピ」

「他人の成功体験ではなく、試行錯誤して自分に合う方法を見つける」

機械的に覚える「技」ではなく物事のコツを知る「術」を手に入れる」

 

ことが著書の中でも挙げられている。

自分には無理と思っていても何の意味もないのだから、

困ったら周りにいる自分より頭の良い人に聞けばいい。

受験だったら塾の先生がいる。

同学年の現時点で優秀な人もいる。

 

とにかくまずはまねる。

そこから考え学ぶ。

 

やる事はこれを繰り返すだけ。

愚直に。たとえ笑われても。

 

初めは不格好でもだんだんと形になれば、

周りの人は「才能があって羨ましい」というようになる。

そうやって獲得していくものが「才能」なのだ。

 

 

今過去問を解かせ始めて、

自分の能力に絶望を感じている生徒の様子を目の当たりにしている。

だけど今の点数なんか気にする必要はないし、

ここから集中力の掛け算と共に、

勉強し続ければ良いだけだと伝えようと思う。

「負けたら終わりではなく、やめたら終わり」と本気で伝えよう。

 

「才能」を後天的に獲得させる手助けのために、

僕は頑張るべきなのかもしれないと思った。

 

 

ただ最後に一つ覚えておくべきことが『左利きのエレン』の中に書いてあった。

それは、

 

「物理法則を無視する存在がたまにいて、

 それは「主人公」か「ラスボス」のどっちかだ」

 

ということ。

これも忘れずに胸に刻んでおかないといけない。

集中力の話も全ては物理法則の一つだから、無視できる存在はあって当然。

「例外」はどこにでもある。

だからと言って諦める必要はない。

自分の人生の主人公は自分自身なのは間違いないから。

その可能性を秘めているのかもしれない。

 

明日も頑張ろう。

ありがとうございました。