受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

「伸びる子の特徴」×「素直さと好奇心と勉強体力」×「本気の覚悟と言い訳」

入試も近付く中で、

「伸びる子」と「伸び悩んでいる子」の差が大きくなる。

 

2〜3年間という長い時間を費やしてきて、

自分のやりたいことも我慢してきて、

とても多くの「代償」を払いながら、

「一生懸命」なんて言葉ではとても足りないくらいに、

一人ひとりがずっとずっと頑張ってきて、

この時期を迎えたはず。

 

努力してきたのは知っている。

ずっとそばで見てきた。

 

だけど本当にとても残酷な話で、

気がつかないうちにその「差」は大きくなっている。

下手をすれば埋められないくらいに。

もちろん先生が手を抜いているわけでもない。

 

 

それは大小の差はあれど、毎年見る光景。

 

どうしてなんだろう。

「伸びる子」とそうでない子の差は何なんだろう。

今日はそんな話。

 

 

受験において一番大事なのは、

「素直さ」にあるのではないかと思う。

先生の話をきちんと聞こうとしているのか。

まずは言われた通りにやっているのか。

先生のことを信じようと思っているのか。

そうやって素直に取り組んで、素直に吸収出来るかどうかは大きい。

 

その上に「好奇心」と「勉強体力」が加わることで、

さらに伸びる可能性が増すのではないかと思う。

 

 

「好奇心」は色々なものに関心を持つ力。

何より勉強をしていて「楽しい」と思えるかどうか。

自分の知らない事を知れたときに「楽しい」と思えるかどうか。

強制されず、自分から色々なものに疑問をもって考えられるかどうか。

新しいものに出会うことに恐怖を覚えるよりも幸運だと思える。

同じ授業を聞いていても、

自分が「楽しい」から自然と定着するし、その知識は「生きた知識」

この力は本当に大きい。

 

 

「勉強体力」はその土台になる力。

大抵のことは、出来るようになるまでやれば出来る。

その「出来るようになるまで」粘り強く頑張れるかどうか。

安定して自分を信じられるかどうか。

そして、最後までやり抜けるかどうか。

「達成感」や「本当の楽しさ」そして「栄光」といったものは、

そのやり切った先にあるのだから、

どうしても欠かせない力になる。

 

 

「素直さ」と「好奇心」と「勉強体力」

この3つの力が「伸びる子」には備わっている気がする。

「素直さ」があれば、機会が増える。

「好奇心」があれば、試行錯誤し、自然と知識も得る。

「勉強体力」があれば、その先にあるものも見える。

 

これに競争心や「本気の覚悟」を上乗せする。

加速度的に成績が伸びていく生徒にはこの「覚悟」も備わっている。

 

逆に伸び悩む子は、

どこかに「言い訳」をする。

勉強をやっているのに伸びないとか、

自分は頭が悪いから仕方ないとか、

あの子は元々頭が良くて才能が違うとか、そんなことを言う。

 

伸びなければ伸びるまでやれば良い。

頭が悪ければ2倍も3倍も努力すれば良い。

才能が違ければ自分で新しい才能を見出せば良い。

「本気」と言うことはそういう「言い訳」をしないことだと思う。

 

目標も違うのだから、

比べることにそもそも意味もない。

自分は自分として頑張りきれば良い。

難しい話ではない。

 

だけど現実問題として、

小学生段階で全ての力を備えていて、

自分に言い訳もしない子どもはとても稀だ。

だからこそ差も出る。

 

 

「伸びる子」の特徴をきちんと理解して、

周りが関われるかどうかが中学受験においては大事だと思う。

 

きっかけ一つで子どもは大きく変わる。

ここに大きな救いがあると思う。

 

 

僕自身も「伸びる子」を増やせるよう、明日も頑張ろう。

ありがとうございました。