「伸びる子の特徴」×「素直さと好奇心と勉強体力」×「本気の覚悟と言い訳」
入試も近付く中で、
「伸びる子」と「伸び悩んでいる子」の差が大きくなる。
2〜3年間という長い時間を費やしてきて、
自分のやりたいことも我慢してきて、
とても多くの「代償」を払いながら、
「一生懸命」なんて言葉ではとても足りないくらいに、
一人ひとりがずっとずっと頑張ってきて、
この時期を迎えたはず。
努力してきたのは知っている。
ずっとそばで見てきた。
だけど本当にとても残酷な話で、
気がつかないうちにその「差」は大きくなっている。
下手をすれば埋められないくらいに。
もちろん先生が手を抜いているわけでもない。
それは大小の差はあれど、毎年見る光景。
どうしてなんだろう。
「伸びる子」とそうでない子の差は何なんだろう。
今日はそんな話。
受験において一番大事なのは、
「素直さ」にあるのではないかと思う。
先生の話をきちんと聞こうとしているのか。
まずは言われた通りにやっているのか。
先生のことを信じようと思っているのか。
そうやって素直に取り組んで、素直に吸収出来るかどうかは大きい。
その上に「好奇心」と「勉強体力」が加わることで、
さらに伸びる可能性が増すのではないかと思う。
「好奇心」は色々なものに関心を持つ力。
何より勉強をしていて「楽しい」と思えるかどうか。
自分の知らない事を知れたときに「楽しい」と思えるかどうか。
強制されず、自分から色々なものに疑問をもって考えられるかどうか。
新しいものに出会うことに恐怖を覚えるよりも幸運だと思える。
同じ授業を聞いていても、
自分が「楽しい」から自然と定着するし、その知識は「生きた知識」
この力は本当に大きい。
「勉強体力」はその土台になる力。
大抵のことは、出来るようになるまでやれば出来る。
その「出来るようになるまで」粘り強く頑張れるかどうか。
安定して自分を信じられるかどうか。
そして、最後までやり抜けるかどうか。
「達成感」や「本当の楽しさ」そして「栄光」といったものは、
そのやり切った先にあるのだから、
どうしても欠かせない力になる。
「素直さ」と「好奇心」と「勉強体力」
この3つの力が「伸びる子」には備わっている気がする。
「素直さ」があれば、機会が増える。
「好奇心」があれば、試行錯誤し、自然と知識も得る。
「勉強体力」があれば、その先にあるものも見える。
これに競争心や「本気の覚悟」を上乗せする。
加速度的に成績が伸びていく生徒にはこの「覚悟」も備わっている。
逆に伸び悩む子は、
どこかに「言い訳」をする。
勉強をやっているのに伸びないとか、
自分は頭が悪いから仕方ないとか、
あの子は元々頭が良くて才能が違うとか、そんなことを言う。
伸びなければ伸びるまでやれば良い。
頭が悪ければ2倍も3倍も努力すれば良い。
才能が違ければ自分で新しい才能を見出せば良い。
「本気」と言うことはそういう「言い訳」をしないことだと思う。
目標も違うのだから、
比べることにそもそも意味もない。
自分は自分として頑張りきれば良い。
難しい話ではない。
だけど現実問題として、
小学生段階で全ての力を備えていて、
自分に言い訳もしない子どもはとても稀だ。
だからこそ差も出る。
「伸びる子」の特徴をきちんと理解して、
周りが関われるかどうかが中学受験においては大事だと思う。
きっかけ一つで子どもは大きく変わる。
ここに大きな救いがあると思う。
僕自身も「伸びる子」を増やせるよう、明日も頑張ろう。
ありがとうございました。