受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

「塾でのクラスター」×「姿勢の変化と3つの事実」×「月間5000PV感謝」

昨日書いた塾でのクラスター。

今回のクラスターは大手ではなく準大手だったみたい。

一応アクリルボードとかも置いていると記事には書いてあったけど、

大手でないとなると、ちょっと雲行き怪しくなってきたのかなと思います。

そもそも調べてみると塾での感染者自体はいくつかあるみたいですね。

大手では最近どこかのSAPIXで感染があったらしく、

そのブロック全体でZoom授業が行われていたり、

7月末の話だけど四谷大塚新横浜校で感染者が出た時にはHP公表に踏み切ったらしい。

 

保護者の心配を考えたら、

四谷大塚みたいに、どこで起きているのか公表してくれる塾のが信用できる気がする。

別にだからといって所謂「吊し上げ」のような事態は避けて欲しい。

単純に安全面を確保して、安心して塾に通えるようになればいいなと。

このご時世だとその方が塾として信頼がおけると思う。

 

 

…まぁ難しいと思うけども。

実際問題、コロナが出たことを隠していた場合、

遠くない未来で人が寄り付かなくなってくると思う。

だけどコロナが出たとなると、近い未来で経営破綻になる可能性が出てくる。

 

例えばだけど、

1週間くらい塾を閉めたとして、その間の料金はどうするか?

どのタイミングで再び登塾できると言えばいいのか?対策は??

そしてコロナに感染した先生はいつまた教壇に立つのか?

…そういう細かい積み重ねで塾は破綻する。

受験日は変わらないからこそ、本当に難しい。

 

でも個人的には、

感染者数やクラスター情報を公表するのなら、

どこで起きているのか、ちゃんと知りたいなと思う。

そして何より早くワクチンの整備が済んで、

マスクがなくても自由にどこでもいける日が早く戻ってきて欲しい。

 

 

さて夏期講習5週目。

少しだけ成長の片鱗が見えてきた。

担当クラスの成績面での結果が出始めてきているのは勿論のこと、

少し姿勢が変わっていた。

 

特に6年。

なんていうか、とても楽しそうだった。

面白い話をしたからとかそういうことではなくて、

「出来て楽しい」というのが少し伝わった感じがする。

 

きっかけは、普段の偏差値が15〜20くらい上の相手に点数で勝てたことだと思う。

偶々基本問題や暗記で解ける問題が多かったこと、

上位の生徒のミスが多かったこと、

下位の生徒のミスが少なかったこと、

いろんなことが重なってそういう結果に繋がった。

本当に嬉しそうで、

金曜日にやった「見捨てる」感じにした状態からだから、振れ幅も大きい。

少しだけ受験生に近づいてきたなと思う。甘々だけど笑

 

 

それはともかく、

 

①真面目にやっていれば偏差値では勝てなくても、「テスト」では逆転可能ということ。

これはとても勇気がもらえる事実だと思う。

 

②「問題」次第で、いくらでも逆転を狙えるということ。

これも大きな力をもらえるもう一つの事実。

 

③その日の「メンタル」次第で点数は大きく変わるということ。

これは諸刃の剣。使いこなせれば大きな武器となる。

 

この3つの事実が今回生徒に話した内容。

すごく前向きな話として捉えれば、

「偏差値」は関係ないので、自分にあう「問題」を選び、「余裕」だと信じて受ければ、

相当合格率はあがるということである。

 

だから、塾の先生は「偏差値」で学校を勧めるのではなく、

その子の特性を踏まえて、「問題」が合う学校と

本人の「どうしても行きたい」気持ちの両側面から勧めてあげられるといいなと思う。

その思いが何よりも受験を支えてくれる。

 

勿論、努力は必要。

「偏差値」が高い生徒の方が基本的には出来るわけなので、

偏差値が高いに越したことはない。

普段からやることはやり切って、

楽しみながらレベルを上げていって欲しいなと思う。

そして受験勉強は辛いものじゃないとみんなが思ってくれたらなと思う。

 

長くなってしまったのでこのあたりで。

 

あ。

それと気がついたら月間5000PVを達成出来ました。

嬉しい限りです。

こんな拙いブログですが、よろしくお願いいたします。

本当にありがとうございます。

「塾講師のコロナ感染」×「対策の意識」×「大事な言葉」

明日から夏期講習5週間目。

いよいよ終盤戦となり、そろそろ成果が出て来るところ。

今までのことがちゃんと伝わっているのか試される時期。

すごく怖いのが本心だけど進まないといけない。

頑張ってきた部分はきちんと「褒める」瞬間も作って、

どんどん上向けばいいなと思う。

 

 

さて。

いよいよこのニュースが出てしまった…

 

「東京都内の塾に通っていた小中学生7人がコロナに感染。

 30代の塾講師から感染したと見られる。

 塾では授業中のマスクの着用やアクリル板の設置などの対策は取っていた。

 なお他の約65名の濃厚接触者は陰性だった。」

 

塾内での感染。

まぁ毎日これだけ感染者がいるのだから、

塾での感染・クラスターのニュースがここまでなかったのが不思議なくらいだけど。

アクリル板の設置をしているってことは個別の授業かな…?

いやまぁ集団かもしれないか。

この1校舎はしばらくの間は休みにせざるを得ないだろうから、

大手ならともかく、

個人でやってる塾だったらその間に経営破綻とかにならないことを祈るのみ。

 

それはともかく、

感染経路が「塾講師」であるかどうかはわからないんじゃないかなと思う。

先生も子どもたちから感染したのかもしれないし、

その子どもも家庭内だったり、来る途中だったり、

どこかで感染したのかもしれない。

断言するのは難しいんじゃないかなと思う。

 

だから僕が言いたいのは、

子どもや塾講師はもちろん、塾自体も悪くはないってこと。

対策をしていてもなったのだから仕方ない。

塾関係の誰かを責めるような結果にだけはならないで欲しい。

 

経済を回すってのはこういうことだから覚悟を負わないといけない。

国がそう決めてぐちゃぐちゃな対策をしているのが根本の原因なのだから、

ある意味「仕方ない」という部分だと思う。

 

だから塾を全部オンラインにしないと、とかそういう話じゃない。

対面でしか出来ないこともあるし、

4月の緊急事態宣言からずっと積み上げてきた部分が、

この1件で崩されるようなことにはならないで欲しい。

 

 

ただ起きてしまったことから学ぶべきことはきっちり学ぶべき。

簡単に言えば、普段の「意識の再徹底」

除菌だったり。換気だったり。手洗いだったり。

アクリル板やマスクに大きな効果がないのなら、

そういう基本的な部分からやっていくしかない。

 

コロナのせいでただでさえ子ども達は大打撃を受けているのは間違いないから、

いつもの勉強面のサポートは当たり前として、

せめて安心して通える環境を作ってあげられたらと思う。

僕自身も気をつけよう。

 

 

それと僕が普段から子どもからよく言っている言葉と似たようなことを、

偶々テレビで聞いてなんか驚いた。

 

「出来るかどうかは聞いてない。やるかどうかを聞いてる」

 

個人的には今出来なくても、

今から出来るように「なれば」いいと思うんです。

だから本気で「やる」意志が欲しい。

それでこういう言い方をしている。

 

伝わっているかは知らないけど、姿勢が変わっていく様子を見ていると

間違っていないとは思っている。

まぁ自分もちゃんと出来てるわけじゃないから、日々一緒に成長。

明日も本気でぶつかろう。

ありがとうございました。

「夏期講習」の実際×成績アップに向けた6つの条件×保護者の本音

「午前からの夏期講習」中盤戦の5日目。

相変わらずの暑さなので、

熱中症対策をしっかりするのも忘れないようにしたい。

 

さて。

昨日の記事で子どものために「嫌われる覚悟」を持って本気でぶつかると書いた。

そして迎えた今日。

基本怒るのは嫌いだが、このままだと合格出来ないので、

約束の点数に到達しなかった生徒にある「対応」をした。

 

真正面から怒鳴ってもよかったのだけど、

それだと「怒られた」悲しみからその場での反省はするものの、

「喉元過ぎれば…」の言葉にもあるとおり、

一定時間耐えれば何事もなくなってしまう場合も多い。

奮起する可能性もあるけど回数が多くなれば効果は薄まる。

 

 

そこで今回は「見捨てる」ような振る舞いをした。

約束を守れた生徒にはいつもより「優しめ」の対応をする。

 

…子どもにはこっちの方が堪える。

 

実際、怒ったわけでもないのに、約束を守れなかった生徒は泣いていた。

そして点数取れなかったことを謝りに来た。

もっと文を読めばよかったと。

細かいミスに気をつけると。

心を痛めてでもこの行動をした価値はあったと思う。

明日から結果に表れてくれることを切に願う。

 

ただ、この方法をやっていい条件はいくつかあると思う。

①「生徒との信頼関係」があること。

 これは絶対条件だと思う。

 信頼関係がない状態でやれば逆効果でしかない。

 普段のやり取りの仕方も大事。

 

②「生徒を大切にする気持ち」が伝わっていること。

 自分本位でやっても間違いなくうまくいかない。

 ちゃんと泣いて「スッキリ」出来るようなやり方になっているか。

 生徒を潰すような、あるいは壊す・追い詰めるような言い方は絶対にいけない。

 

③「フォローの準備」が万全であること。

 まずこういうことをやる場合に一人でやってはいけない。

 自分のフォローをしてくれる人に状況を話しておく。

 意図が伝わらなかった「最悪」の時のことを常に想定する。

 

④「保護者との連携」を図っておくこと。

 保護者の中には、厳しく叱って欲しいご家庭もいれば逆のご家庭もいる。

 普段からしっかり話をしておき、いつ、どこまでやるかを事前に伝えておく。

 そうすれば「きちんと指導している塾」にもなり得るし、フォローもしてもらえる。

 

⑤中途半端な「優しさ」を捨てるが傷付ける発言はしないこと。

 「嫌い」で怒るのとは違うのだから暴言や傷つけるような物言いはNG。

 だけど中途半端な「優しさ」では絶対に響かない。見破られる。

 やるなら徹底的にやり、きちんと自覚を促せるようにする。

 

⑥「笑顔」で帰すこと。

 点数が出る・出ないは塾の授業での話であって、帰る時にはきちんと「笑顔で」帰す。

 勉強は辛いものではない。出来るようになって楽しく思って欲しいもの。

 だから怒られたり、見捨てられたりするような事態でも「笑顔」は大事。

 

 

とまぁ他にも色々あるとは思うけど、

「上記の意識」「嫌われる覚悟」は最大限大事だと思う。

学年にもよるけれど、

立ち上がってくれることを信じてやること、

生徒をどう成長させたいか本気で考えること、

そういったことをきちんとやっていけばプラスになる場合が多いと思う。

保護者にお話ししたら今日はすごく喜ばれた。

きちんと怒ってくれて嬉しいと。

 

 

今日のことがちゃんと結果に結びついて、

本気で褒めて一緒に喜べる日が来ることを願っている。

明日も頑張ろう。

ありがとうございました。

「栄光の森」の必要性×「意識の甘さ」改革×受け継ぐモノ

「朝からの夏期講習」1週目をやってる塾も終盤戦。

この2週間で意識が変わるかどうかが受験の成否を握るといっても過言ではない。

真面目にやっている生徒は成績が出るし、

形だけやっている生徒はとても苦しむ。

 

自分ごとで言うと、

首都模試平均35弱だった担当クラスの成績がようやく50弱まで来た。

もちろん頑張っているのはわかるし、

偏差値15ポイント上がった事は褒めたい。

 

ただここで壁にぶつかっている。

原因は「意識の甘さ」

どこか「出来なくても仕方ない」し、「いつか出来る」と思っている。

怒られれば反論するわけでもなく、泣くわけでもなく、

関係ないふりをして目線を変える。

今勉強してるので、と言う雰囲気を出してごまかす。

 

僕だってそこまでバカじゃないから、

本気かどうかは見れば分かる。

早く変わってくれないと命取りになることを自覚させたい。

嫌われる覚悟を持って、本気でぶつからないといけないかなと思う。

これ自分も苦しい…怒るのとかそもそも嫌いだし。

せめてちゃんと届くといいな。

 

 

さて、他塾に目を移す。

そんな意識を高める方法の一つとして、

栄光ゼミナールでやっているのが「栄光の森」。

簡単に言うと夏期集中講座で1日11時間以上の勉強合宿のようなもの。

一応足切りも存在する(アタックテスト偏差値63以上)。

通塾型もあり、受験生の意識を高める上での大きな役割を担う。

一方で塾的には営業的に大きな資金源の一つとなる。

 

今年はどうするのだろうと思っていたら、

例年の合宿型はやめ、

感染症対策をしっかりした上で、通塾型で14日まで行うらしい。

会場は20ヵ所以上を準備。

会場が分散されると言う事は最上位校はまだしも、

「すごい先生」の授業を受けられる生徒は少ないのだろうなと思う。

他の校舎から集まってやる事自体に意味があるのかもしれないけど。

 

実際問題、いろんな話を聞いていて、

その中に「自立型個別指導コース」があるのだがこれがなかなかのもの。

 ◯1つのテーブルに8人ぐらいが座る。

 ◯複数グループが存在し、グループごとに勉強。

 ◯1グループに1人、「学生アルバイト講師」がつく。

 ◯ひたすら演習+質問をしていくスタイルの授業。

これでは子どもも保護者もかわいそう。

バラバラの生徒を1:8で見るのは相当な力が必要だからだ。

 

僕は以前、

慣れている生徒で、同じような課題をやっている自習なら、

1:50弱までは回したことがあるけど、それでもキツかったし、

同じことを出来る先生はほとんどいなかった。

ましてやいろんな校舎から集めた生徒一人ひとりに対して、

満足いくほど答えるのはベテランの先生でも難しい。

個別指導ヒーローズが1対5でやっているけど、その分お値段が安い。

きっちり料金は取って、その扱いは流石に…と思ってしまう。

せめて社員なりベテラン講師なりがやるべきだと思う。

 

 

ただ「雰囲気」は味わえるわけだから、

何かしら得るものはあるはず。

そう思って毎年行われているわけですね。

日特やNN、志望校特訓、合宿…と名称は色々ですが、

意識やモチベーションが受験に与える影響はとても大きいことがわかります。

 

各大手のやってきたことから色々学んで、

自分の武器を磨いて、子どもに還元していく。

そうやっていいところがたくさん残る塾が増えればと思います。

課金主義なところはなくなるといいな。

 

明日も頑張ろう、おやすみなさい。

「学習塾決算」から見る今後×コロナ禍×塾の「3つの対策」

学習塾大手7社の決算が8月11日に出揃ったらしいと言うニュース。

7社とは、ナガセ(東進)・ステップ・早稲アカ・学究社(ena)

リソー教育(TOMAS)・東京個別(TKG)・明光ネット(明光義塾)のこと。

 

ちなみに学習塾にとってこの時期は基本的に生徒が卒業した後のため、

売り上げが落ちやすい時期であると言える。

 

その中で、全社共最終損益が悪化。

ステップは赤字に転落し、そのほかの会社は赤字幅が拡大。

やはりコロナの影響が大きかったのは間違いない。

 

発表された売り上げ幅を見てみる。

ナガセ:77億(前年同期比−14%) ステップ:17億(前年同期比−34%)

早稲アカ:44億(前年同期比−5%) ena:77億(前年同期比−1%)

リソー教育:41億(前年同期比−21%) 東京個別:21億(前年同期比−44%)

明光ネット:29億(前年同期比−26%)

だったらしい。

全体的にひどいのはもう仕方ない。

大きな理由は授業の休講・授業料の減額、新規入塾者の減少などたくさんあると思う。

 

栄光の大量閉塾を受け、enaへの流れがあったのか、

学究舎はまだそこまで大きな打撃を受けていないように思う。

早稲アカは他の塾に比べ、

オンラインの対応が早かったから被害が最小限だったのかな。

一方で5月の授業料などを見送った東京個別や

コロナ対策で各ブースに飛沫防止の整備を施したTOMASなど、

個別をメインにするところはなかなか厳しい。

ただ、コロナ対策がしっかりされている事には安心感があると思うので、

これから先生徒が増えていく可能性があると思う。

スクールTOMASのような新しい事業も好調みたいだし。

 

あとはステップ・明光の落ち込みがひどい。

ステップについては、昨年まで十四期連続での増収できていた部分もあり、

塾が普通に開校できれば利益率の高いビジネスモデル(驚異の約20%!)ではあるが、

授業ができないことに加え、授業料の返還が大きな打撃を与えたものと言える。

生徒数は増えているので今後次第。

明光はコロナへの対策が上手くいかなかったのか、あるいは普段の積み重ねからか、

生徒数が減ってしまったのが原因かなと思う。

 

 

さて。

改めて学習塾業界は今後厳しくなっていくと見るべきだろう。

コロナが今年だけのことではないかもしれない。

毎年こんなに赤字だったら大手でも潰れていく。

人件費を削ったら優秀な先生がどんどんいなくなる。

次にそういった先生が独立して、個人塾が乱立していく可能性もある。

結果、次第に「大手」とか「準大手」の価値が薄れていくかもしれないですね。

 

 

塾側としてやらないといけないことは何だろう。

 

まずはコロナ対策を必要な限りする。

やりすぎてもダメだけど、必要ならTOMASのように飛沫防止シートの設置も考える。

特に個別では必須なのかもしれない。

オンラインで上手くいく仕組みが作れればそれも必要だと思う。

何よりも保護者や生徒に「安心感」を与えること。

ここを大事にする。

 

次に成績を上げる仕組みを改めて設定。

いつ「受験勉強」が中断されるかはわからない。

個人的には「自主的な勉強が出来るよう育てていくこと」が必要だと思う。

そうすれば先生が最小限で済むし、授業の意味も増える。

量をこなさせて気合で何とかする昭和スタイルを全面でおしてもそぐわないと思う。

必要な場合はあるけども。

先生側の力量を上げていくこと。これが必須。

判断基準はとても簡単。

子どもの表情や話を観察していればすぐわかる。

 

最後に「口コミ」を大切にすること。

もっと簡単に言えば目の前の生徒に全力を尽くすこと。

その積み重ねがあれば、こういった事態になってもすぐに辞めたりしない。

保護者からの信頼は1日ではできない。

だから日々を大切にする。

同時にそれが1番の広告にもなるから、広告費の削減にもなる。

誰も損しない。素敵な世の中ですね。

 

…と書いてみて、全部「当たり前」のことだと気付いた。

塾側の視点であると同時に、保護者や生徒に見て欲しい視点でもあるので、

塾を看板だけを信用して、すぐに「大手」にせず見て欲しいなと思います。

 

長くなってしまいました。

読んでいただき、ありがとうございます。

明日もまた頑張ろう。

5000PV達成御礼×夏期講習の危惧×塾の淘汰と視点

本日はブログを3月9日に始めてから約5ヶ月。

ようやく50記事目。

100記事を書いてようやくスタートライン、という話を聞くので、

 まだまだひよっこレベルですね笑

 

更に拙いブログですが、おかげさまで5000PVを達成することが出来ました。

自分が思うよりもはやく、本当に驚いております。

これも温かく読んでくださっている皆様のおかげだと思います。

本当にありがとうございます。

これからも塾に関わる身として色んな話をしていければと思いますので、

よろしくお願いいたします。

 

 

さて。

夏期講習4周目を迎えました。

今週からの2週間は本格的な「夏休み」になるので、

例年のような、朝からの夏期講習スタイルも可能になります。

コロナ対策は必須だし、食事とか気を遣うべき部分もありますが。

それでもようやく勉強ができる体制を作れます。

 

ただ塾としては例年との違いをきちんと押さえておかないといけない。

 

まず第一に「勉強体力の無さ」。

例年と違って、「長い間集団授業を受ける」ことに慣れていないし、

「集中力」だって育ちきっていない。

これは受験生だけでなく、私立に通う中高生や大学生だって、

下手したら大人も同じだと思う。

それが中学受験を目指す小学生だったら尚更である。

突然「夏休み」だからって、「いつもの夏期講習」が始まるといっても、

朝から晩まで集中して勉強をするのは難しい。

 

これを子どものせいにするのはお門違い。

だけど塾側も焦っているからつい怒ってしまう。

そして子どもは嫌になり、親はより不安になる。

これでは悪循環。

 

だからこそ、

子どもを集中させるための話し方に意識を遣ったり、

いつもやっている方法ではなく、目先を変えることだったり、

違った角度から教えていくことが大事だと思う。

いわゆる「昭和型の詰め込み」では潰れちゃう子も多くなるんじゃないかな…

 

僕個人は、「楽しさ」重視で進めることを常に意識。

話が面白いとかそういうのはどうでも良い。

大事なのは「一緒に勉強してるとわかるようになって楽しい」ということ。

塾でも子どもが主役ですからね。

そして出来るようになったり、成績が上がったり、小テストに合格したり、

成功体験がしっかり作れれば、

流れが加速し、勝手にやるようになる。

 

そこまで持っていけるようにといつも考えている。

これが正しいかは別にして、

「集中が途切れてしまう」「出来るようにならない」子どもがいたとしても、

責任転嫁し、頭ごなしに怒るような塾が減ることは祈りたいところです。

 

二つ目。

「9月以降との兼ね合い」である。

言わずもがなだが、コロナは収束していない。

つまり9月以降に万全の対策ができる保証はない。

日能研の日特は前回書いた通りの対応だし、

9月の首都圏模試は引き続き自宅受験のみ。

状況はもっと悪くなっていく可能性のほうが高い。

 

通常なら9月〜10月に過去問に手をつけ始める。

だけど基礎部分を夏に出来ていないから、それが遅れる。

コロナのせいで学校別対策は満足に出来ず、

模試を受けて実際の学校の雰囲気を味わう事はできない。

 

条件はみんな一緒であるからこそ、

きちんとした対応をしていかないと受かるはずのところに受からない。

逆に言えば「チャンス」と捉えることもできる。

こういうご時世だからこそ、

ちゃんと不安なことを「話せる」塾が増えることを願うし、

その面から見たら大手よりも小さめの塾の方が安心できると思う。

準大手はどっちにもうまく対応しようとどっちつかずになり、

一番ぐちゃぐちゃな対応になっている可能性が高い。

栄光や川崎予備校のことも書いてきたけど、

「淘汰」が塾業界の中でも始まっているのは間違い無い。

 

自分の目でよく見て決めることが大事ですね。

長くなってしまいましたが、本日もありがとうございました。

明日も頑張ろう。

日能研「日特」中止の余波×受験生がすべき行動×塾が取るべき行動

今日はまた塾業界では衝撃のニュース。

 

日能研が後期日特をZoomで行うことを決定」

 

日能研の後期日特といえば、

志望校によって決められた校舎に行き、

色んな校舎の人としのぎを削ることが出来る入試に向けた意識を高める場である。

1クラス大体30名くらいまでだったと思うけど、

その中で本気で志望校対策をするからこそ、

入試への意識が高まり、合格率が上がる。

SAPIXでは志望校別特訓、早稲アカではNN特訓にあたるもの。

毎年やってきたとても大事な場。

 

今年はコロナの影響でこの日特を取りやめることに。

この判断自体は責められるものではないと思う。

 

だけど。

校舎単位でのZoomというか、

100人以上一緒にZoomでやるという判断はどうなんだろう。

例えばだけど、

麻布の国語のように文章1本・ほぼ記述対策の授業をするとなった時に、

無茶が生じるのは目に見えている。

先生からの話を聞いてるだけで記述は書けるようにはならないし、

自分の書いた記述を見てもらうこともできない。

周りの熱気を確認することもできない。

このままでは「日能研」だけでの受験に不安が残るのは間違いない。

 

NN特訓は他塾の人も受けられるから、受けにいく人は多くなると思う。

ただ、毎年そういう人を見ているけど、

出来ることならやめた方が良い。

理由は簡単で、塾によって教え方が違うので、

場合によってはマイナスに働くことが多々あり得るから。

「そこまで上手くいっていたのに…」と後悔をするご家庭も何度も見てきた。

 

個別に行くならリスクは軽減されるけど、

それでもこの時期に個別に行って、良い先生を充ててもらえる可能性は低い。

すでに持っている生徒もいるわけだし。

だから最低限ちゃんと体験するなりよく見るなりすることは、

受験までの日数が短くなったからこそ意識すべき。

本当は8月まで来たのなら、自分の通う塾を信じ切るのが一番だと思うけど。

 

いずれにせよ僕が望むのは、

それぞれの生徒にとって「良い環境」を作るよう塾は努力して欲しいということ。

「目先の利益」追求ではなく、

生徒のために本気で考えていれば「先々の利益」にも繋がるはず。

 

だから日能研も時間をずらして人数制限するなり、

ダブルヘッダーみたいに上手くカリキュラムを組むなり、

色々と出来る対策はあると思うから、ぜひ再考して欲しい…。

 

あとはこの先、大手も中堅も、もっとぐちゃぐちゃになり得る。

受験生は振り回されないようにして欲しいし、

平常心を大切にしていくことが大切。

逆に塾に携わる身としては、生徒のメンタルをきちんと意識する。

保護者のニーズの変化をしっかり汲み取る。

そういった「当たり前」を改めて大切にしたいと思う。

あとは、これから受験を考える4・5年生は、

「何も考えずに大手」にするという選択肢を捨てることが大事だと思う。

保証もなくなっているし。

むしろコロナ禍での対応は小回りが効く小さな塾の方がいい面もあると思う。

ただ当たり外れは間違いなくあるから、

「体験」をして面談までしっかりやってみて判断して欲しい。

 

日能研のニュースに驚き長々書いてしまいましたが、

受験生が自分の志望校にしっかり合格して欲しい。

そうなれるよう、自分自身も本気で関わっていきたいなと思います。

本日は雑談です。ありがとうございました。