受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

「栄光の森」の必要性×「意識の甘さ」改革×受け継ぐモノ

「朝からの夏期講習」1週目をやってる塾も終盤戦。

この2週間で意識が変わるかどうかが受験の成否を握るといっても過言ではない。

真面目にやっている生徒は成績が出るし、

形だけやっている生徒はとても苦しむ。

 

自分ごとで言うと、

首都模試平均35弱だった担当クラスの成績がようやく50弱まで来た。

もちろん頑張っているのはわかるし、

偏差値15ポイント上がった事は褒めたい。

 

ただここで壁にぶつかっている。

原因は「意識の甘さ」

どこか「出来なくても仕方ない」し、「いつか出来る」と思っている。

怒られれば反論するわけでもなく、泣くわけでもなく、

関係ないふりをして目線を変える。

今勉強してるので、と言う雰囲気を出してごまかす。

 

僕だってそこまでバカじゃないから、

本気かどうかは見れば分かる。

早く変わってくれないと命取りになることを自覚させたい。

嫌われる覚悟を持って、本気でぶつからないといけないかなと思う。

これ自分も苦しい…怒るのとかそもそも嫌いだし。

せめてちゃんと届くといいな。

 

 

さて、他塾に目を移す。

そんな意識を高める方法の一つとして、

栄光ゼミナールでやっているのが「栄光の森」。

簡単に言うと夏期集中講座で1日11時間以上の勉強合宿のようなもの。

一応足切りも存在する(アタックテスト偏差値63以上)。

通塾型もあり、受験生の意識を高める上での大きな役割を担う。

一方で塾的には営業的に大きな資金源の一つとなる。

 

今年はどうするのだろうと思っていたら、

例年の合宿型はやめ、

感染症対策をしっかりした上で、通塾型で14日まで行うらしい。

会場は20ヵ所以上を準備。

会場が分散されると言う事は最上位校はまだしも、

「すごい先生」の授業を受けられる生徒は少ないのだろうなと思う。

他の校舎から集まってやる事自体に意味があるのかもしれないけど。

 

実際問題、いろんな話を聞いていて、

その中に「自立型個別指導コース」があるのだがこれがなかなかのもの。

 ◯1つのテーブルに8人ぐらいが座る。

 ◯複数グループが存在し、グループごとに勉強。

 ◯1グループに1人、「学生アルバイト講師」がつく。

 ◯ひたすら演習+質問をしていくスタイルの授業。

これでは子どもも保護者もかわいそう。

バラバラの生徒を1:8で見るのは相当な力が必要だからだ。

 

僕は以前、

慣れている生徒で、同じような課題をやっている自習なら、

1:50弱までは回したことがあるけど、それでもキツかったし、

同じことを出来る先生はほとんどいなかった。

ましてやいろんな校舎から集めた生徒一人ひとりに対して、

満足いくほど答えるのはベテランの先生でも難しい。

個別指導ヒーローズが1対5でやっているけど、その分お値段が安い。

きっちり料金は取って、その扱いは流石に…と思ってしまう。

せめて社員なりベテラン講師なりがやるべきだと思う。

 

 

ただ「雰囲気」は味わえるわけだから、

何かしら得るものはあるはず。

そう思って毎年行われているわけですね。

日特やNN、志望校特訓、合宿…と名称は色々ですが、

意識やモチベーションが受験に与える影響はとても大きいことがわかります。

 

各大手のやってきたことから色々学んで、

自分の武器を磨いて、子どもに還元していく。

そうやっていいところがたくさん残る塾が増えればと思います。

課金主義なところはなくなるといいな。

 

明日も頑張ろう、おやすみなさい。