「栄光の対応」×「生徒のための塾と転塾」×「9月以降の過ごし方」
栄光ゼミナールの10月以降の方針。
対面授業はせず、映像+Zoomでやっていた校舎はそのまま継続、
一方で映像+対面でやっていた校舎も対面を取りやめ、Zoomのみに変更の校舎も。
対面でやる校舎もある中でこの対応はどうなんだろう。
なんというか不公平な部分があると思うのだけど。
それに発表されるのも突然のものも多いみたいで、
どこの校舎がいつどうなるか分からないまま不安を抱えての通塾ということになる。
そんな塾に不信感を持つ生徒・保護者は多いと思う。
せっかくの栄光が培ってきた良さを全部なくすような感じの対応。
なんか少し残念。
いっそのこと、基幹校をいくつか作り、そこは対面でやり、
その他の校舎は映像+Zoomのみと割り切ってしまった方が分かりやすい。
「中学受験の中で映像・Zoomといえば栄光」
と言われるようになれば、それはそれで業界内での立場を確立出来ると思う。
どうして踏み切らないのか。
スラムダンクの名言を借りるなら、
「塾のために生徒がいるんじゃなくて、生徒のために塾がある」
ことを忘れているのだと思う。
結局先生の配置だったり、利益の問題だったり自分達の都合が優先。
そもそもサービス業で営利企業だし、
大打撃を受けてはいるわけだから仕方ないのだけど。
でも信頼は作るのは大変だけど壊すのは簡単。
大きな塾でもTAP・桐杏学園・山田義塾会・学習指導会…と今はない塾はたくさんある。
本当に大事なのは目先の利益じゃないと思う。
求められているのは、雑な対応ではなく、誠意ある対応。
コロナがこれから冬に近づくにつれ、
もしかしたら対面での授業自体ができなくなるかもしれないし、
受験自体も形が変わっていくかもしれない。
その時に「この塾ならちゃんと対応してくれるから大丈夫…」と思ってもらえるよう、
日々の積み重ねが大事だと思う。
それは先生側に対しても一緒。
きちんと意見を言い合って、ぶつかりながらも生徒のためにできることやって、
そうやって本気でなんとかしようと思う人が、
損をしないようなシステムができれば良いのにと思う。
権力があるからとか、立場が偉いからとか、
現場の子どもたちに関係のない理屈を押し通して、
本当に「良い先生」がいなくならないと良いなと思う。
さて。
夏期講習も大詰め。
9月以降の話を6年生にした。
具体的には、受験までの残り日数と入試日程の話、過去問の取り扱いなどだ。
ここで意識を高めておくことは今後の大きな布石になる。
ただ思っていた以上に、自分の受験としての実感がない。
結局のところ「親主導の受験」から「自分の受験」へと気持ちが変わっている生徒は少ない。
本当は夏休みを通して受験生になっていくのだけど、
今年はそれがとても難しい。
だからチャンスは「過去問」を解いた後の対応にあると思う。
その学校にどうして行きたいのか?を深め、
できた喜びを味合わせる。
そうやって少しずつ「受験生」にさせていく。
それが出来れば偏差値を逆転する入試ができると思う。
先生側に必要なことを今日たまたま話していて。
一つは「この先生についていけば成績は伸びる」と信頼されること。
心酔レベルになれば、もっと良い。
もう一つは「結果が良かったら、全力で褒めること」
これは諸刃の剣だから使い方はむずかしい。
夏期講習終わるまでの残り1週間で、
しっかり仕込みを終わらせないといけない。
そのために今日は厳しい先生を演じて、きついことを言って、
担当クラスの生徒の4分の3が悔し泣きをしていた。
僕自身も辛いので、本当は注意もしたくないけど、
それじゃ受からなくて、2月にもっと大きな涙を見ることになるのが分かっている。
だからちゃんとつたえる。
願わくば、「今日の涙」が「明日の強さ」に変わってくれることを祈っている。
さぁ明日も頑張ろう。
ありがとうございました。