「中学受験の成績の上げ方」×「先生の条件」×「個別指導のススメ」
ようやく成果が出始めた、夏期講習5週目の3日目。
担当している理科の授業で、
首都模試での偏差値が全員50を超え、上を目指せる体制になってきた。
元々30前半だったところから考えたら大分頑張ってくれている。
何をしたかといえば、
物理的には、日々の授業に加え「メモリーチェック」の暗記テスト。
メモチェだけでも徹底させれば基本事項は身につくので、
成績で迷っている人にはオススメ。
「コアプラス」の方が詳しく載っていて良い教材だけど、
あれを覚え切るのはハードルが高く、一定以上の学校以外では必要ない。
SAPIXに通っている生徒は覚えてのテストがあるけれど、
これだけで精一杯になりがち。
それよりも基本をしっかり身に付けた方が点数には繋がる。
あとは夏期講習中から色んな過去問をやらせている。
今日やったのは法政二中。
偏差値だけ見たらまだやるべきところじゃないけど気にしない。
時には無理矢理引っ張って、
「いけるかも」
と思わせることが大事だと思う。
そもそも偏差値が高い=問題が難しい、というわけでは全くない。
偏差値が高くても解きやすい問題もあればそうじゃない問題もある。
上手く導けるかどうかが先生の腕の見せ所なのだ。
こちらの意図が上手くハマって覚醒し始めた生徒もいて、
3月は理科の偏差値40くらいだったのが、
ここにきて、日能研模試をやっても80以上はコンスタントに取り、
MARCH付属は勿論、早稲田や慶應でも合格点を出せるようになってきて、
調子に乗ってきたので麻布を解かせて撃沈。
改めて基礎力や問題を読むことの大切さに気付かせ、更なるレベルアップを期待。
手立ては人によって違う。
それを見極めてきちんとアドバイスをする。
これが物理的にやっていることの2つ目。
あとはそれ以上に大きいのが、やっぱり精神的な面。
理科は簡単と思わせるために色んな言い方をする。
叱り方や褒め方も工夫する。
そして何より、
「この人についていけば成績が絶対上がる」
と思わせる。
一番大事なのはこれだと思う。
だから成績が上がった時の褒め方や悪かった時の言い方は大事。
何より生徒を大切にしていると思わせることも大事。
普段の関わり方と自分のキャラクターも大事。
そんな僕が生徒に言われる台詞で一番多いのが「理不尽」だ笑
まぁみんな僕に対しては言いたい放題言ってるし、
笑いながら「理不尽」と言ってくれるので、ちょうど良い信頼関係なのかなと思う。
偏差値50は一つ目の壁。
そこまでは今まで述べてきたやり方でなんとかなる。
次は60の壁。
ここからは「厳しさ」と強い「モチベーション」が必要になる。
先生の質が問われる場面ですね。
今日たまたま見ていた記事で、
個別指導についての意見が書いてあった。
同じ金額で先生が学生の場合もあれば社員の場合もある。
責任感も違うしレベルも違う。
それってどうなんだろう?という話。
個人的には個別指導をまとめていた立場だったので、
その話はとても耳が痛い。
僕自身も個別指導に入っていたが、やっぱり社員に見て欲しい保護者は多い。
それは同じ料金だし、当たり前だと思う。
大手になればなるほど報告書など雑務が増え、
授業をしっかりやり切る先生も減りがち。
だから最初にどういうスタイルでやっているかちゃんと聞いた方がいいし、
先生の希望は伝えた方がいい。
社員の関わり方も聞くべき。
ただ個別を全部社員で回すとなると、
費用はその分高くならざるを得ない…。
だから学生に頼っているが、当たり外れは大きい。
個別に関しては、先生の顔が見える分、
個人塾の方が強いのかもなと思う。
昔個別にきてくれた生徒の中には、
大手個別塾でやっていたけど、
全く成績が伸びない、質問が返ってこない、自習ができない
と言った状況の生徒がとても多かった。
僕が思ったのは授業以外の面でのサポートの少なさが原因ということ。
授業なんて分かりやすくやっても所詮90分。
全部聞ききることは難しい。
分かった気になって帰って終わりのパターンも多い。
授業での対応以外に何をしてくれるのか。
それが大事なのだと思う。
大抵の塾では、「信頼している先生」にずっと教える体制は整っていない。
それでもそれを出来る限り整えようとする塾に出会って欲しい。
少なくとも「個別」と「集団」の先生が行ったり来たりする塾は考えるべき。
「集団」の方が儲かるから何かあったらそっちに先生はいってしまう。
悲しいし納得はいかないけど。
また詳しく書こう。
長くなってしまったのでこの辺りで。
ありがとうございました。