「夏期講習」の実際×成績アップに向けた6つの条件×保護者の本音
「午前からの夏期講習」中盤戦の5日目。
相変わらずの暑さなので、
熱中症対策をしっかりするのも忘れないようにしたい。
さて。
昨日の記事で子どものために「嫌われる覚悟」を持って本気でぶつかると書いた。
そして迎えた今日。
基本怒るのは嫌いだが、このままだと合格出来ないので、
約束の点数に到達しなかった生徒にある「対応」をした。
真正面から怒鳴ってもよかったのだけど、
それだと「怒られた」悲しみからその場での反省はするものの、
「喉元過ぎれば…」の言葉にもあるとおり、
一定時間耐えれば何事もなくなってしまう場合も多い。
奮起する可能性もあるけど回数が多くなれば効果は薄まる。
そこで今回は「見捨てる」ような振る舞いをした。
約束を守れた生徒にはいつもより「優しめ」の対応をする。
…子どもにはこっちの方が堪える。
実際、怒ったわけでもないのに、約束を守れなかった生徒は泣いていた。
そして点数取れなかったことを謝りに来た。
もっと文を読めばよかったと。
細かいミスに気をつけると。
心を痛めてでもこの行動をした価値はあったと思う。
明日から結果に表れてくれることを切に願う。
ただ、この方法をやっていい条件はいくつかあると思う。
①「生徒との信頼関係」があること。
これは絶対条件だと思う。
信頼関係がない状態でやれば逆効果でしかない。
普段のやり取りの仕方も大事。
②「生徒を大切にする気持ち」が伝わっていること。
自分本位でやっても間違いなくうまくいかない。
ちゃんと泣いて「スッキリ」出来るようなやり方になっているか。
生徒を潰すような、あるいは壊す・追い詰めるような言い方は絶対にいけない。
③「フォローの準備」が万全であること。
まずこういうことをやる場合に一人でやってはいけない。
自分のフォローをしてくれる人に状況を話しておく。
意図が伝わらなかった「最悪」の時のことを常に想定する。
④「保護者との連携」を図っておくこと。
保護者の中には、厳しく叱って欲しいご家庭もいれば逆のご家庭もいる。
普段からしっかり話をしておき、いつ、どこまでやるかを事前に伝えておく。
そうすれば「きちんと指導している塾」にもなり得るし、フォローもしてもらえる。
⑤中途半端な「優しさ」を捨てるが傷付ける発言はしないこと。
「嫌い」で怒るのとは違うのだから暴言や傷つけるような物言いはNG。
だけど中途半端な「優しさ」では絶対に響かない。見破られる。
やるなら徹底的にやり、きちんと自覚を促せるようにする。
⑥「笑顔」で帰すこと。
点数が出る・出ないは塾の授業での話であって、帰る時にはきちんと「笑顔で」帰す。
勉強は辛いものではない。出来るようになって楽しく思って欲しいもの。
だから怒られたり、見捨てられたりするような事態でも「笑顔」は大事。
とまぁ他にも色々あるとは思うけど、
「上記の意識」「嫌われる覚悟」は最大限大事だと思う。
学年にもよるけれど、
立ち上がってくれることを信じてやること、
生徒をどう成長させたいか本気で考えること、
そういったことをきちんとやっていけばプラスになる場合が多いと思う。
保護者にお話ししたら今日はすごく喜ばれた。
きちんと怒ってくれて嬉しいと。
今日のことがちゃんと結果に結びついて、
本気で褒めて一緒に喜べる日が来ることを願っている。
明日も頑張ろう。
ありがとうございました。