受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

5000PV達成御礼×夏期講習の危惧×塾の淘汰と視点

本日はブログを3月9日に始めてから約5ヶ月。

ようやく50記事目。

100記事を書いてようやくスタートライン、という話を聞くので、

 まだまだひよっこレベルですね笑

 

更に拙いブログですが、おかげさまで5000PVを達成することが出来ました。

自分が思うよりもはやく、本当に驚いております。

これも温かく読んでくださっている皆様のおかげだと思います。

本当にありがとうございます。

これからも塾に関わる身として色んな話をしていければと思いますので、

よろしくお願いいたします。

 

 

さて。

夏期講習4周目を迎えました。

今週からの2週間は本格的な「夏休み」になるので、

例年のような、朝からの夏期講習スタイルも可能になります。

コロナ対策は必須だし、食事とか気を遣うべき部分もありますが。

それでもようやく勉強ができる体制を作れます。

 

ただ塾としては例年との違いをきちんと押さえておかないといけない。

 

まず第一に「勉強体力の無さ」。

例年と違って、「長い間集団授業を受ける」ことに慣れていないし、

「集中力」だって育ちきっていない。

これは受験生だけでなく、私立に通う中高生や大学生だって、

下手したら大人も同じだと思う。

それが中学受験を目指す小学生だったら尚更である。

突然「夏休み」だからって、「いつもの夏期講習」が始まるといっても、

朝から晩まで集中して勉強をするのは難しい。

 

これを子どものせいにするのはお門違い。

だけど塾側も焦っているからつい怒ってしまう。

そして子どもは嫌になり、親はより不安になる。

これでは悪循環。

 

だからこそ、

子どもを集中させるための話し方に意識を遣ったり、

いつもやっている方法ではなく、目先を変えることだったり、

違った角度から教えていくことが大事だと思う。

いわゆる「昭和型の詰め込み」では潰れちゃう子も多くなるんじゃないかな…

 

僕個人は、「楽しさ」重視で進めることを常に意識。

話が面白いとかそういうのはどうでも良い。

大事なのは「一緒に勉強してるとわかるようになって楽しい」ということ。

塾でも子どもが主役ですからね。

そして出来るようになったり、成績が上がったり、小テストに合格したり、

成功体験がしっかり作れれば、

流れが加速し、勝手にやるようになる。

 

そこまで持っていけるようにといつも考えている。

これが正しいかは別にして、

「集中が途切れてしまう」「出来るようにならない」子どもがいたとしても、

責任転嫁し、頭ごなしに怒るような塾が減ることは祈りたいところです。

 

二つ目。

「9月以降との兼ね合い」である。

言わずもがなだが、コロナは収束していない。

つまり9月以降に万全の対策ができる保証はない。

日能研の日特は前回書いた通りの対応だし、

9月の首都圏模試は引き続き自宅受験のみ。

状況はもっと悪くなっていく可能性のほうが高い。

 

通常なら9月〜10月に過去問に手をつけ始める。

だけど基礎部分を夏に出来ていないから、それが遅れる。

コロナのせいで学校別対策は満足に出来ず、

模試を受けて実際の学校の雰囲気を味わう事はできない。

 

条件はみんな一緒であるからこそ、

きちんとした対応をしていかないと受かるはずのところに受からない。

逆に言えば「チャンス」と捉えることもできる。

こういうご時世だからこそ、

ちゃんと不安なことを「話せる」塾が増えることを願うし、

その面から見たら大手よりも小さめの塾の方が安心できると思う。

準大手はどっちにもうまく対応しようとどっちつかずになり、

一番ぐちゃぐちゃな対応になっている可能性が高い。

栄光や川崎予備校のことも書いてきたけど、

「淘汰」が塾業界の中でも始まっているのは間違い無い。

 

自分の目でよく見て決めることが大事ですね。

長くなってしまいましたが、本日もありがとうございました。

明日も頑張ろう。