受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

夏期講習の現実×転塾のススメ×栄光ゼミナールの10月

夏期講習も2週目。

例年ならばだんだんとペースが掴めてきて、

各々が合格するための「課題」をひたすらに進めている時期。

 

だけど。

やっぱり昼まで学校がある中で、

夕方の時間から、さらに色々意識しての「夏期講習」は異質。

本気でぶつかっているはずなのに、

どこか散漫になってしまう部分が出ている。

 

課題はともかく「授業の宿題」は出しづらい。

やる時間が限られているから。

やってこなかった、

あるいは思い通りに進んでなくても「学校」という「大義名分」がある。

言い方は悪いけど。

いわゆる一つの目標に向かって頑張ろうという、マインドコントロールは出来づらい。

「集団」のメリットが少しつぶされている感じですね。

 

 

だからこそ大事なのは、

一人ひとりの自立を促すような声かけだったり、

本人やご家庭に寄り添った考え方だったりすると思う。

ある種、ドラゴン桜の中に出てくる「スクラム勉強法」みたいに、

先生と生徒が組んでやっていくのがいいのかなと思う。

 

大手や中堅で(全員に対しては)出来得ないことなので、

夏期講習で納得できないところがあれば、転塾も検討していいのかなと思う。

あるいは成績上位でなければ考えてもいいかもしれない。

コロナが来年続かない保証はないし。

小回りが効くのも大事なこと。

 

逆に今の状態でもうまくいっていれば、

それはもう「受験生」にしっかりなれているということ。

大手であろうとそうでなかろうと、その塾を全面的に信頼すべきだと思う。

選択は難しいですね。

 

そうそう。

いつも書かせていただいている「栄光」の話ですが、

10月から新コースを設定するという話があったらしい。

今の流れ的には映像・Zoom系をメインに据えたコースだと思う。

コロナがこのままなら可能性はあると思うけども。

 

ただその前段階で、

「テキストが届かない」といった物理的な「対応の悪さ」に加え、

新コースの詳細はブラックボックスな上、10月〜という絶妙な時期設定をして、

通う生徒のことは置いてけぼりの精神的な「対応の悪さ」

会社の都合上なのだろうけど。

それでも10月って受験生にとっては非常に微妙…。

少なくとも安心して通うことはできない。

夏で部活を辞める子にとっては、始めてすぐ新しいコース?

中3は定期考査前に余計なことを考えないといけない?

小6や高3は入試も近づいてくる中で不安が増える?

既存のコースで通っている生徒にもしっかり手が回っていればいいのだけど。

まぁ現状の対応を見る限りそうはならない。

 

小学4・5年生や中学1・2年生にはぜひ他の塾との比較をして欲しいなと思います。

これは来年以降もぐちゃぐちゃなままの可能性があるから。

その上で「栄光」を選ぶなり、他の塾を選ぶなりがいいと思います。

新演習は地元の塾系の所では使っている所も多いです。

思ったよりもスムーズにできたりします。

 

一方、小学6年生・中学3年生はここからの転塾だと、

基本的に一部を除いて「個別指導」以外は難しいと思います。

もし転塾を考えるなら、すぐに受け入れてくれる塾ではなく、

ちゃんとデメリットを話してくれる塾の方が良いです。

すぐに受け入れるのは「生徒が欲しくて仕方ない」可能性が高く、

生徒を大事にするよりも利益を得たいだけの場合があるからです。

 

 

本当にコロナの影響は大きい…。

こういう時だからこそ、ちゃんと生徒のことを考えたいし、そうして欲しい。

明日も全力でがんばろう。

ありがとうございました。