受験×勉強×塾

初めまして!学習塾の中で教育に携わる「現役塾講師」の一人として、受験関係の話を中心に、塾の先生としてのあり方や良い塾の選び方、また勉強の方法などを日々考えています。自分にとっての戒めにもして日々精進…!記事タイトルの「」は塾業界等、『』は塾のリアルについて書いています。

「夏期講習」総括×「各学年の段階と課題」×「偏差値15上げるために」

今日は夏の総括。

無事にコロナ禍での夏期講習が終わりました。

各塾とも例年と違い時間を短くしたり、

暑い中窓を開けながらの授業をしたり、

様々な工夫をしながら、いわゆる「厳戒態勢」で行われました。

コロナの影響で今までの積み上げもなく、

午前中には学校もあり、子どもたちにとって本当に大変だったと思います。

塾講師のクラスターが1度Yahooニュースに載った以外は、

(どこの塾でのクラスターか発表あったっけ…?)

大きなコロナニュースもなく夏期講習期間が終わって良かったです。

 

これからが正念場になるわけだけど、

まずは夏休みを頑張り切った子どもたち全員を労いたいし褒めたいです。

この期間にちゃんとやれていたかどうかは、

今後の結果に現れてくるので、

各塾のラストのテストか首都模試等、あるいは過去問などたくさん挑戦させたい。

 

 

さて。

2・3年生。

とても楽しそうでがんばっていた。

ただ「やるとき」はしっかりやるということだけはちゃんと伝えた。

保護者の話だと、

「先生に怒られたし、嫌われちゃったかも…」と家で話す場面もあったそうで、

ちゃんと話を聞かないといけないという姿勢の一歩手前まできてるのがわかった。

こういうサインを保護者とやり取りできるのは心強い。

9月以降も少しずつ学習に向けた姿勢づくりが出来ると良い。

 

 

4年生。

国語の読み方が少し上手くなった。

「多読」と「精読」のバランスを取るのが難しい。

僕自身は4年生段階だと

説明文・論説文は「指示語」「接続語」への意識、

物語文・随筆文は「人物」「場面」「気持ち」への意識、

ということで印をつけるようにさせている。

線を引く読み方もあるが、僕自身はどっちでもいいと思っている。

最初からあれもこれもは難しいので意識できるレベルを増やすのが大切かなと思う。

よって今回は「多読」でひたすら練習スタイル。

後は言葉とか漢字とかしっかりやって、少し成果が出たところ。

少し自信を持ってくれたところがとても良かった。

社会はまぁやったけど楽しそうだったなでおしまい。

細かい暗記はこれからすればいいので点数上がった分だけ褒めて、

「出来るかも?」と思わせられればこの時期はOKだと思う。

 

 

5年生

理科の授業で謎の覚醒。

首都模試でクラス平均で偏差値40後半くらいだったはずが、

夏の終わりにやった首都模試の過去問の平均偏差値は60を軽く超えてきた。

誰か一人が良くなったというよりは、全体的に上がった。

これは本当に凄いと思う。

「どんな授業をしているの?」と聞かれて、要因を色々考えてみたけど、

授業で特別なことはしていない。

強いていうなら、最低限覚えないといけない所は徹底させようとしているくらい。

色々考えているうちに、もっと大きな要因に、

子どもたちの声を聞いて気付いた。

「首都模試やるの楽しい、今日もやりたい」

「点数上がったの凄いでしょ?何番だった??」

「今日は理科ないの?」

「ここがわからなかったからプリント欲しい」

すごく楽しそうに前向きに取り組んでいる、ということである。

 

もっと上げたいからプリントを自分からもらいにくる。

点数上がってくれば競争も楽しくなる。

 

結局これが一番大事なのかなと思う。

時間は他科目より大分短くて良いよといっているけど、

質が高まればちゃんと身につくんだなと思った。

余裕も持ってやれてるみたいだし、普段は褒めないけどちゃんと褒めてあげたい。

9月からも楽しみだ。

一緒にレベルアップしていければ良いなと思う。

 

 

最後に6年生。

通常授業とは別に、メモリーチェックを1周し基礎はつけた。

ただ使い方はまだまだなので、これから実戦演習をやっていく中で、

自分の持っている武器をどう使うか上手くなって欲しい。

間違いなく一番泣かせた学年。

保護者からはありがたいことに、

ちゃんと怒ってくれてありがたいとか子どもに言葉が刺さってありがたいとか、

肯定的に捉えていただ具ことができた。

保護者と信頼関係をしっかり結んで、

怒るときは子供に嫌われる覚悟で心を鬼にして怒らないといけない。

これができない塾は多分成績を大きく伸ばすことはできないと思う。

まぁ怒らずとも勝手にやってくれるのが一番だけど笑

 

モリーチェックで少しだけ自信をつけたと思うけど、

これは秋以降もずっとやる。

そうすると過去問で点数が出ない時に心の拠り所になるからだ。

こういう下準備は絶対に必要。

すでに過去問に入っている子は成果が出始めている。

9月から過去問に入る子も一人ひとりのペースでがんばらせたい。

ここでグッと成績を上げていきたい所。

 

 

学年ごとの良かった所や簡単な総括でした。

振り返ってみると結構大事にしないといけない部分がわかる気がする。

夏に積み重ねたものを信じて、

改めて本気でがんばらせていきたい。

また、こんな大変な中でも塾に通わせてくださってる保護者の方には御礼しかないので、

結果という形で返していきたいと思う。

ありがとうございました。