「受験応援とコロナ」×「なくなる風物詩」×「だからこそ」
「2021年度中学入試」であの光景がなくなる…?
毎年風物詩となっている「受験応援」
受験校の前でお世話になった先生が自分のために応援に来てくれる。
どの塾も総力を上げて。
本当にたくさんの人が列を作る。
ある受験生は少し勇気をもらい、
ある受験生は不安が消え笑顔が生まれ、
ある受験生は好きな先生がいなくて悲しみ、
ある受験生は逆にプレッシャーを感じ、
ある受験生は…
毎年たくさんのドラマがそこで生まれている。
合格と直接関係あるのかどうかは数値には現れないけど、
僕個人としてはとても大きな力がそこにはあると思う。
受験はメンタルの勝負の部分もあるから。
自分自身が受験した時には、尊敬していた先生を見つけうれしく思ったし、
気合もかなり入った。
だから逆の立場になってからは、
僕は「笑わせる」ことを意識して、頑張った生徒の応援に行くようにした。
朝はめちゃめちゃ早く、
集合時間の1時間半〜2時間前くらいからずっと待つ。
寒くても待つ。
たった10秒ちょっとのためだけど。
最後の最後にできるのはそれくらいしかないし、
少しでも力になってあげたいと思うのは当然。
毎日遅くまで合格発表の電話を待っていて、また翌朝早起きをする。
12時まで塾にいて5時には次の日に家を出る。
そんな生活。
だから会えなかったときは本当にがっかりしたりもする。
でもその分、会えて喜んでもらえて、
表情が柔らかくなったところを見ると意味があったと思える。
去年写真を一緒に撮りたいと言われた時には悩んだけれども。
そんな風物詩が今年のコロナでどうなるか。
豊島岡・渋谷渋谷・芝・逗子開成・ドルトン・頌栄などは応援自粛を促う予定で、
海城・法政二・國學院久我山・江戸川取手・浅野などは人数制限等を検討する予定。
一方で聖光・芝柏・鎌倉学園・青山学院横浜英和・法政・十文字などは制限なしの予定。
こんなのはあくまで現状なわけで、
もう少し受験が近付けばどんどん自粛の方向に向かう学校が増えるだろう。
学校の敷地が広くて密にならない場合は大丈夫としている学校もあるみたいだけど、
元々道を塞いだり、
近隣の方には悪い印象もあったはずだから、
コロナの影響があるのなら応援は難しいものになると思う。
みんながしっかりルールを守れれば良いのだけど、
そんな人ばかりでなく熱くなる人も多い業界。
駅まで応援に行くとかそういう抜け道をうまく見つけていくのだろうなと思う。
あとは行けるところに集中して「密」になったり。
この辺りは自分含め本当に反省だと思う。
ちゃんと受験生のことと社会的な部分を考えないといけない。
さらには保護者の待機場所。
「今年は設けない」とする学校が意外と多くなりそうだ。
現状でも、豊島岡・渋谷渋谷・海城・頌栄・八雲・目黒日大などはその予定だ。
どこで待っているべきか、保護者の戦略も大切になりそう。
また出題範囲も調整の動きがあるとのこと。
上位校にはあまり関係ないだろうが、
6年生後半の問題が少し減ったり、基本問題が多くなる傾向にあるらしい。
この辺りからわかることは、
「行きたい学校の情報を集め、募集要項をしっかり読みましょう」
ということ。
コロナ禍での受験なのだから、いつもとは違うのは受け入れるしかない。
その上での「戦略」を練ることが大切。
行きたい学校なら尚更。
受験応援も自粛の方向になる。
「塾との付き合い方」を違った面から、考える機会になるかもしれないですね。
塾側もきちんと社会に合わせた形でやっていく人が増えればと思う。
できることを一つ一つやろう。
ありがとうございました。