『反省と誠意』×『開成中2022年算数』×『面白さと発想の転換』
前回「令和の虎」の話を書かせて頂きました。
それから約1日。
関わっていた社長さん達がそれぞれ対応をしてました。
人によって対応は全く違っていて、
どの対応が正しいのかはすぐには分かりませんが、
大事なのはその場での形だけの謝罪ではなく実際の誠意ある行動だと思います。
個人的には自身の立場を変えずに、
真っ向から立ち向かうのが一番大変だと思いました。
(あとはそもそもこれ捕まらないの?が疑問として残りました。)
まぁどの選択肢であったとしても、
「やる」と決めたのなら「やりきること」こそが唯一返せる手段なんだろうなと。
これって勉強でも一緒だと思います。
現状も目標もみんな違っているのだから、
途中通る道が整備された道でも、獣道でもどっちでもいいのかなと。
選ぶのは自分自身。
「やる」と自身で腹を括って本気でやることこそが求められているのかなと。
そういう時に、道を示してくれる先生の存在がいるのはとても楽ですね。
さてそんなこんなで枕詞が多くなりましたが、
今回は何の脈絡もないですが、開成の算数の問題を取り上げたくなりました笑
今年の開成。
なんと計算問題が2問も出ました!
本当に珍しい…計算問題自体は2018年以来なので4年ぶりくらい。
その時は(2年連続)同じ数を入れる問題。
単純な計算問題が、しかも2問も出るのはいつ以来なんだろう。
…少なくともここ10数年はなかったはず。
たださすがは開成。
単純に解くことはできるけどそうじゃない工夫を凝らしている。
(1)2.02÷(2/3-□÷21/8)=5.05×2.8
普通に計算をする計算力は当然持ち合わせていると思う。
ただ両辺を見比べて2.02と5.05を見た時に、
感覚的に1.01で割れるかどうかに気付けると話は変わる。
2÷(2/3-□÷21/8)=5×2.8
これでカッコ内が1/7とすぐに分かるのでとても楽。
最後に上手く約分もできるし、(1)から本当によく作られてる。
(2)次の計算の結果を9で割った時の余りを求めなさい。
1234567+2345671+3456712+4567123+5671234
繰り返しになりますが、普通に計算をする計算力は当然持ち合わせているはず。
これは高校で習う合同式(mod)の考え方に他ならない。
小学生バージョンに考え方を落とす必要がある。
まず大前提として知っておくべきは9の倍数の見分け方。
「各位の和が9の倍数なら9の倍数」というもの。
それでは「10」だったらどうなるか。
各位の和:1+0=1 1÷9=0…1
実際の余り:10÷9=1…1
→一致している事が分かる。
つまり「各位の和を9で割った余り」を考えればいいということになる。
よって1234567の余りは、
1+2+3+4+5+6+7=28 28÷9=3…1 よって「1」
他の4つも同じく各位の和は一緒なので、
1+1+1+1+1=5
以上で終了となる。
本当によくできた問題。
おそらく実際に解く時には1分とかからないはず。
ぱっと見てただの計算ではないと気付き「もし10だったら」で考えてみる。
この「仮定する」という発想が常に必要なんだと思う。
問題を解くだけで本当に勉強になる。
4年生でも解けるし、かなりの良問だと思う。
こういう問題を見るとすごく楽しいし、
ぜひ色んな人に知って欲しいなと思ってしまう。
中学受験の問題って面白い!
というか本当に小学生って頭が良い!発想が柔らかい笑
…長くなってしまったので今回はここまで。
前回の予告と全然違う内容になり申し訳ございません…。
読んでくださった方、ありがとうございます。
それではまた次回。
よろしくお願い致します。